日曜日のカフェ

休日の昼下がり、自転車に乗ってカフェに出かけることがあります。私と妻はコーヒー。息子はココア。

全員煙たい場所が大の苦手。あと、歌謡曲が大音量で流れているところも嫌いです。やっぱり、少し古めのジャズかクラシックが流れているところがいい。そういう意味で、最近の外資系カフェはとても有り難いですね。

各自好きな本を持って、読書タイムになるんですが、私が何となく気になってしまうのは、勉強道具を持ち込んで勉強している人びと。

職業柄、何を勉強しているのかなと、ついチラチラ見てしまいます(笑)。数学の難問に取り組んでいる男子学生、歴史事項の暗記に励んでいるらしき女子高生、みんな頑張ってるなぁ。机に置かれている赤本の大学名を見て、「あぁ、そこの国語の問題はかなり癖があるから別の問題集を併用した方がいいよ」と声を掛けたくなったり(もちろんそんなことはしませんが)。

中でも私が気になるのは、英語などの勉強をしている社会人らしき人びとです。受験生が日曜日も勉強するのは、これ当たり前。しかし、仕事で疲れているはずの社会人が、日曜日も返上して勉強しているというのは、やっぱり尊いと思うんですよね。

資格を取ってキャリアアップしようということなのか、リストラに遭わぬよう自己防衛しておこうということなのか、はたまた、単純に勉強が好きなのか。いずれかは分かりませんが、「頑張ってくださいね」と心の中で声を掛けてしまいます。

この間、某カフェで見かけた社会人らしき方はかなりお年を召していました。一生懸命英語を勉強していらっしゃったので、コーヒーをカウンターまで取りに行く際チラチラと観察(すいません)。紙の辞書の選択や使い込み具合、電子辞書を併用している様子、取り組んでいる英文のレベル、単語の暗記手段がかなりの実力を感じさせる方でした。

こういう方を見ると、頑張って欲しいと思う反面、少し焦ってしまうのも事実なんですよね。自分も勉強したいな、勉強せねばと。別に焦る必要は無いのかもしれませんが……。

日曜日の昼下がり、たった一人カフェで勉強。お子さんはもう手がかからない歳になったのかな、奥さんとは上手くいっているのかな、それともお一人なのかな、職場ではうまくいってらっしゃるのかな……。どうでもいいことを考えながら、読書に戻る夏の日曜日です。