エネルギー問題は、随分前から世界的に重要な問題でありましたが、今回の原発事故は、その重要性をさらに高めたと言ってよいでしょう。
今日は塾を営んでいる者として提言。
才能ある若者は、代替エネルギー研究を目指すべし。
火力発電は未来のある発電手段ではありませんし、原子力発電もご覧の通り。少なくとも我が国に関しては、従来通りのエネルギー施策を進めることはできないでしょう。かといって、エネルギー消費を減らすのにも限度があります。エネルギーを得る代替的な手段が必要なゆえんです。
現時点では、代替的手段に全面的に頼れる段階にはありませんから、今後の研究に大いに期待せねばなりません。
そのためには、才能ある人材が必要なんですが、幸い、才能ある人材は世界中にいくらでもいます。もちろん、この日本にも。問題は、そうした人材を、どうやってこの代替エネルギー方面に引き寄せるかということです。
私が思うに、答自体は簡単です。
1.代替エネルギー研究に多額のカネを回す。要するに儲かる分野にする。
2.代替エネルギー研究者が世間から尊敬されるようにする。
儲かって、しかも、人から尊敬される分野には、断っても断っても人材が集まります。これ、世の中の道理。優れた人材の集まる業界を観察してもらえば、一目瞭然です。人材が集まれば、そこから優れた人材を選抜し、優遇し、全力で研究に没頭してもらう。
とはいうものの、代替エネルギー研究に多額のカネを回すには、そもそも財源から考えねばならないわけで、政府が本気で代替エネルギー研究援助に乗り出すかは未知数です。原子力発電などは極めて複雑な利権がからんでいるはずですから、予算を減らすのは非常に困難でしょうし……。研究者には、経済的な面はある程度ガマンしてもらわねばならないのかもしれません。
2番の方は、比較的簡単なのではないかと思います。学校教育やマスコミが、「代替エネルギー研究はかっこいい!」「代替エネルギー研究者は世界のヒーロー!」みたいに宣伝してくれるといいと思うんですよね。長期的には、本当に役立つ研究をしている人には、自然と敬意が向けられると思いますし。
眉目秀麗な俳優・女優が、エネルギー問題を研究して、苦心しながらも難題を次々解決してゆく、なんてテレビドラマはどうでしょうか。って、それ『ガリレオ』……(笑)。
冗談はさておき、才能ある若者は、ぜひ代替エネルギー研究の道に進んでもらいたいと思います。今時、これほど人類に貢献できる研究分野も珍しいのではないでしょうか。
<参考リンク>
原発だけじゃないよ。たくさんあるぜ代替エネルギー! クールで画期的な次世代発電まとめ : ギズモード・ジャパン