漢字検定1級合格 #1

漢字検定一級に合格しました。漢検自体、生まれて初めて受検しましたので、一発合格ということになります。勉強期間は約3ヶ月。

漢字検定(日本漢字能力検定)をよくご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し説明しておきましょう。

漢字検定は全部で12の級に分かれています。

10級~5級:小学校各学年対応レベル
4級:中学校在学程度(対象漢字1322字)
3級:中学校卒業程度(対象漢字1608字)
準2級:高校在学程度(対象漢字1945字)
2級:高校卒業・大学・一般程度(対象漢字1945字+人名漢字)
準1級:大学・一般程度(対象漢字約3000字)
1級:大学・一般程度(対象漢字約6000字)
※準1級と1級は公開会場のみで受検可能

2級に合格すれば、常用漢字を活用できるレベルなので、大人として一般的な仕事・勉強をするに十分な漢字力を有することが証明されるとお考えいただいてよいでしょう。

問題はその上の級です。

対象となる漢字数を見て頂くとお分かりになるかと思いますが、まず2級と準1級の間に大きな隔たりがあります。

2級合格者が準1級に合格しようとすれば、新しく常用漢字外の漢字約1000字を習得する必要があります。もちろん、単純に1000字の読み書きを学べば良いだけではありません。新たに加わった文字が熟語を構成するわけですから、莫大な数の言葉を習得する必要があります。

そして1級。準1級に新たに約3000文字が加わります。この3000字は、一般的な方からすると見たこともない漢字だらけだと思います。こちらも同じく単純に3000字の読み書きを学ぶだけではありません。本当に莫大な数(おそらく数万は下らないと思います)の熟語や熟字訓を学ばねばなりません。準1級と1級の間の隔たりは、2級と準1級の隔たりとは比べものにならない程大きいと言えるでしょう。

どんな試験でもそうですが、まず最初になすべきことは、敵を知ること。漢検の勉強を始める前に、ネット上で難易度に関する情報を収集したんですが、ある方曰く、「2級の難易度を1だとすれば、準1級は100、1級は10000だ」とのこと。さすがにそれは大げさだとしても、1級の難易度(というか勉強すべき量)は2級の100倍以上あるというのが私の実感です。

合格率についても色々と調べました。(年度によってデータは変わっていると思いますが)私が調べた時点では、1級の受検者は年間で4000人弱。合格するのは年間400人弱で合格率10パーセント程度とのことでした。さすが漢字の最高峰と謳われるだけはあります。

私なら楽勝だろうな~(妙に自信家&楽天家なのです)と、さらにデータを調べてゆくと、何でも1級合格者にはリピーターが非常に多く、その割合が7割近くを占めるとの由。つまり新規合格者は3割程度らしい。ということは、漢検1級の新規合格率は、受検者のうち3パーセント程度。新規1級合格者は全国で年間に100名強しか生まれないのか……。漢字検定は年に3回開催されるので1回の検定で30-40名程度の枠ということになる……。何年かの勉強を経て、何度も挑戦してはじめて初回合格に至るような検定試験なのだということも、調べるうちに分かってきました。

こりゃ面白い!私も国語を教えるプロ。私なら短期間の勉強で一発合格できるはず(どこまでも自信家&楽天家なのです)。相手にとって不足はない、かかってこんかい!と、関西人気質丸出しで思ったのでありました(笑)。

現時点では、得点はまだ開示されていないんですが、結構余裕をもって受かったんじゃないかと思います。ホッ。

あ、塾業界ってまやかしが多いので、また合格証書が来たらちゃんとアップしますね。1級合格者は機関誌にも名前が掲載されるので、詐称はできませんけれど、念のため。

受検に至った動機は他にも色々あるんですが、長くなってきたので、下記記事に譲りましょう。

国語塾・宮田塾のブログ 漢字検定1級合格#2
国語塾・宮田塾のブログ 漢字検定1級合格#3

なお、漢字検定1級を目指している方も多いと思われるので、勉強法やコツ、役立つ書籍&問題集、心構えなどをこのブログでまとめてゆきたいと思います。上述のように私もネット上のブログやデータから多くを教わりましたしね。少しでも後進の方々のお役に立てば幸いです。

漢検関連の記事をまとめて読みたい方は、ブログ右側(カテゴリー)の「漢字検定」という部分をクリックして下さい。

というわけで、しばらくは宮田塾のブログ、漢検関連の記事が多くなるかと思いますが、興味のない方はお読み飛ばし下さい。できるだけ、漢検1級だけではなく、他の級や勉強一般に役立つ記事にしたいと思います。

<2010.07.24 追記>
数日前、漢検一級の合格証書が到着しました。
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