大企業の外国人採用

最近、大企業の外国人採用が増えています。いきおい、日本人大学生の就職口は狭くなることになります。

パナソニック採用の8割外国人 大学生就職深刻になる一方だ : J-CASTニュース

(上記記事より引用)
日本人大学生の就職難が深刻化する一方で、外国人採用を増やす企業が相次いでいる。国内市場で成長が見込めず、アジアや新興国で事業を強化するためだが、日本の大学生の前途はますます厳しい。
カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングでは、2010年の国内新卒採用者約200人のうち、外国人が約100人だった。11年も国内新卒採用約600人のうち、半数を外国人にする。

パナソニックに至っては、下記の如し。

(上記記事より引用)
パナソニックの場合、10年度新卒採用1250人のうち海外で外国人を採用する「グローバル採用枠」は750人だった。11年度は外国人の割合を増やし、新卒採用1390人のうち、「グローバル採用枠」を1100人にする。残る290人についても、日本人だけを採るわけではないという。大坪文雄社長は『文藝春秋』10年7月号のなかでこうした方針を示し、「日本国内の新卒採用は290人に厳選し、なおかつ国籍を問わず海外から留学している人たちを積極的に採用します」と述べている。

少し前、このブログでも以下のように書いたんですが、その一例というところでしょうか。

国語塾・宮田塾のブログ 雑感 2010.05.31

率直すぎる表現かもしれませんが、「自分の力でメシを食えるようになる」ということが非常に難しくなっていきそうな気がします。
私、教育の最大の目的って、「自分の力でメシを食えるようにする」ということだと考えていますが、そのハードルは徐々に高くなっていくように思うわけです。

こうした事態をどう考えるかは人によって違うでしょう。が、個人的には、学力も低く英語も使えないような人が、一流企業の就職戦線からはね飛ばされるのは、仕方がないと感じます。

大企業の経営者は(正確にはどんな企業の経営者でも)、日本国籍を有する人材が欲しいのではなく、できる人材が欲しい、もっとあからさまに言えば自社に利益をもたらしてくれる人材が欲しい訳です。できれば安い給料で(笑)。

一流企業に勤めたからといって、将来安泰というわけではない今の世の中。じゃあ、勉強しても無意味なのか。私は違うと思います。こうしたニュースからも分かるように、不安定な世の中になればなるほど、広い意味での勉強=自己の価値を不断に高めてゆくという姿勢が大切になってくると思うんですよね。

ということで、頑張って勉強しましょう!
(と、塾ブログらしくまとめておこう。)