自分で言うのも何ですが、私は整理の達人です。
正確には、部屋が狭いので物を整理せざるを得ないだけなんですけどね(苦笑)。
整理の極意は、「使わない物は買わない」「使わない物は捨てる」、という点に尽きます。部屋の整理術や収納術に関する書籍がゴマンとありますが、結局はこのルールに帰結するように思います(読んだことがないので想像ですけれど(笑))。
「買わないルール」の方は結構簡単ですよね。物を買うにはお金がいる以上、買う前に「この品物は本当に必要なのか」と検討するはずですから。
問題は「捨てるルール」の方です。年配の方に多い気がしますが、何でもかんでも保存してしまうというのは非常にまずい行動パターンだと思います。捨てることに勇気が要るのかもしれませんが、都市部でもっともコストのかかるリソースは「スペース」のはず。もしあなたが田舎の方で広大な屋敷にお住まいというのであれば、どんどん物を保存して頂いていいんですが(そもそも整理なんてしなくてOKです)、都市部にお住まいならば、「スペース」の貴重性が身に染みておられると思います。
例えば、3000万円の分譲マンションがあるとします。ダイニング、キッチン、トイレ、バスを除いて3つの部屋があるけれど、一つの部屋は物が一杯で収納庫状態になっている……。こうした場合、ものすごく粗い計算ですが、ローンの利息なども乗せてゆくと、物の保管だけに総計1000万円近くを使っている計算になると思います。で、客観的に見ると、たいていの収納物はガラクタだったりします。ガラクタ保管に1000万円……。
そこで「捨てるルール」が大切になってくるわけです。私は物を捨てるのが大好きでして、ほとんど趣味なんですけれど(笑)、秘訣をお教えしましょう。
それは、物については、「要るか要らないか迷ったら絶対に捨てる」というルールを徹底することです。要るか要らないか迷う程度の物は、後で使うことはまずありません。サッサと捨てた方がいい。仮に後から使う事態が発生すれば、そのときに又買えばよいだけの話です。節約されるスペース費用>買い直す費用 になることは間違いないと思います。
そんなわけで、(書籍やCDを除き)あまり物を持たない私。私の部屋に来る友人は、異口同音にこう言います。
「お前の部屋って、本とCD以外何もないなぁ!」
ひょっとして馬鹿にされているんでしょうか?いやいや、褒めてくれているんだと善意解釈しておきましょう(笑)。
現時点ではまだ場所をふさいでいるCD(音楽)と書籍ですが、音楽は徐々に電子データに置き換わりつつありますし、書籍もいずれは電子データで保存されるようになるはず。近い将来、「持ち物はコンピュータしかありません」という状態になってしまいそうで、ちょっと恐ろしくもあり楽しみでもあり。