中学入試国語問題のデータ整理

以前からやろうやろうと思っていたんですが、なかなか出来なかった、中学入試国語問題のデータ整理。日曜日にようやく片付けることができました。

当塾受験国語の授業で使う問題は、ほぼすべてが実際の中学・大学入試問題です。入試問題を指導・勉強の素材に使う理由は以下のようなものです。

入試問題というのは、その学校が欲しい生徒のレベル、ひいては、学校のレベルを規定するものですから、どの学校も真剣に作成しています。加えて、問題作成は原則として年に一度だけですし、合議制でチェックがなされるでしょうから、問題の質として高いものになる、ということがご理解頂けるでしょう。最近は入試作成が負担になってしまって、外注に出してしまう学校もありますが、これもある意味、学校側が「入試問題は高品質であるべきだ」という風に考えている、ということを裏書きしています。

翻って、予備校・塾作成の問題(模試を含む)。けなすつもりはありませんが、クオリティにおいて本番の入試問題と差があるのは否めません。講師が単独で、1年に何十回と作成するわけですから、やむを得ないところがあります。近時は著作権の関係で、営利企業たる塾・予備校の利用できる文章にも限りがありますし(学校の入試問題については一定の範囲で著作権が制限されている=かなり自由に文章が使える)、その傾向は顕著なんじゃないでしょうか。

そんなわけで、こと国語に関しては、実際の入試問題がもっともよい受験勉強の素材ということになります。余裕があれば、予備校や塾作成のオリジナル問題に手を出してもよいと思いますが、受験生は国語だけ勉強していれば良いというわけではありませんしね。

当塾では、入試問題で少し物足りない場合、オリジナル問題を付加するということはありますが(入試問題が問10まであるとすれば問11をこちらで付け加えるという寸法)、あくまで生徒のレベルを考えた際、もう少し問題の難度を高めたいという場合に限ります。

そんなわけで、当塾には各種入試問題のストックがあるんですが、年々問題が増加していくので、段々と整理がつかなくなってきておりました。

こんな感じです。

(授業の準備をしていて)
「この問題、以前授業で扱ったな。○○中学だったかな?」
  ↓
問題ファイルボックス1をゴソゴソ。
  ↓
「あれ~?●●中学だったっけ?」
  ↓
問題ファイルボックス2をゴソゴソ。
  ↓
「いや、△△中学だったかな。」
  ↓
問題ファイルボックス3をゴソゴソ。
  ↓
「そうそう、△△中学だったよ。何年度の問題だったかな……。あった!」
  ↓
取り出して見てみると、同じ文章を素材にしてはいても、全然違う問題(笑)。

他にも、一度授業で扱った(=授業に備えてびっしりと書き込んだ書面がある)問題がどうしても見付からず、もう一度授業の準備をしたり。

こういうパターンが増えてきていたので、問題のデータ整理が喫緊の課題となっていました。って、本当は私が鈍くさいだけですが(笑)。

作成したデータは、「学校名・出題年度・分類・コメント・データの所在」だけの簡素なものですが、これがあるとないとでは全然便利さが違ってきます。当塾に存在するすべての問題について作成する必要は無いので、さしあたり授業で扱う可能性のある問題、約一千問程度について作成。これで一安心です。