三が日にて年末年始休業も終了。休業期間とは一転、昨日(2022.01.04)より馬車馬のように働いております。ヒヒ〜ン。
この休み中に見た映画。
『Chasing Trane: the John Coltrane Documentary』
『マトリックス レザレクションズ』
『ジョゼと虎と魚たち』
この休み中に読んだ本(の一部)。
『本多勝一 / アムンセンとスコット』
『西村章 / MotoGP最速ライダーの肖像』
どれも心から楽しめました。本当はもっと観たり読んだりしたいけれど、時間が足りません。一日が100時間ぐらいあればいいのになとよく思います。仕事をしてもまだまだ時間が余るので、好きなものを観たり聴いたり、勉強したりできるんだけどな。24時間はどう考えても短すぎる。
上記どれもブログ記事に残しておきたい素晴らしい作品なんですけれど、なかなかそこまで時間はありません。手短に。
ジョン・コルトレーンのドキュメンタリーには胸を打たれました。天才性と音楽への真摯な姿勢。今風に言えば「神」ですね。 “My Favorite Things” には涙が。映画館がガラガラだったんで、好きに身体を揺らしながら観られたのがよかったです(笑)。
ソニー・ロリンズが「少なくともバッハやベートーヴェンと同じレベルの音楽家だった」と言うんですが、大いに同意。偉大なミュージシャン中のミュージシャン。一度ステージを観たかったなと思います。コルトレーンは私が生まれる前に逝去していますが……。あ、最後の方で大阪、しかもよく通るような場所が出てきてびっくりしました。セロニアス・モンクのドキュメンタリーも今月来るんですが、見に行く機会があるかどうか。
映画『ジョン・コルトレーン:チェイシング・トレーン』予告編
『マトリックス レザレクションズ』は「愛の物語」だと思いました。愛ゆえに過酷な真実を受け入れる。愛ゆえに苦しみをいとわず果敢に闘う。観ていないとなんのことやらお分かりになりにくいでしょうけれど。
もう20年ぐらい前から、私はキアヌ・リーブスを兄だと思っていまして、ウチでは彼のことを「キアヌ兄さん」と呼んでいます(笑)。ほとんどの作品を見ているんじゃないかと思いますが、ネオは彼にぴったり合った役柄だと思います。私も妻も大満足の映画でした。
今回もバイクシーンあり。合い方のトリニティの(仮想世界での)趣味がバイクになっていまして、趣味としてガチのバイクビルダーもしているという設定。これ、キアヌの意見が反映されてるんじゃないかと思う。ちなみにキアヌはバイク熱が高じて自らバイクメーカー(ARCH Motorcycle)を立ち上げています。またこの話はいつか。
映画『マトリックス レザレクションズ』本予告
『ジョゼと虎と魚たち』は田辺聖子の原作とはかなりの相違があります。文句をつけているのではありません。どちらも物語として一流だと思います。お聖さんのちょっとほろ苦い小説と異なり、アニメ映画の方はハッピーエンド。
足の不自由なジョゼ、もちろん本名ではありません。サガンの小説の登場人物にちなんだ自称です。ひょんなことから知りあった大学生男子を「管理人」と呼び、不条理極まりないわがままをぶつけまくる。「いまから畳の目の数全部数えろや」「なにボサッとしとんのじゃ、はよせなしばくぞ」といった風に。
でも何だろう、そのわがままが愛しくなってくるんですよね。映画だからでしょうか、障害を持っている女性だからでしょうか、それとも美少女だから?そのどれもかもしれないですね。実際に管理人も反論せず諾々とわがままを受け入れます(バイトであるという事情もあるけれど)。もし現実世界で五十がらみのおっさんが同じ事を言ってきたら、絶対に誰もが「しばくぞこら」と言い返すはず(笑)。
「おい、ここのじゅうたんの毛の数はよ数えろや」
「はい?」
「なにボサッとしとんのじゃ!はよ数えろや」
「そ、それにどんな意味があるんでしょうか?」
「意味なんてどーでもええんじゃ、塾長のくせにえらそうにすんな」
「はっ、はいっ!」
なんか妻にいらぬ映画を見せてしまったかもです……。
アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』ロングPV
大阪人には馴染みの深い場所がいっぱい出てきます。梅田HEP、難波パークス、阿倍野の歩道橋、中之島、御堂筋。いいね。
読んだ本は、いずれも人間の極限に挑む男達の話。南極探検に挑む探検家達、時速350kmのバイクレースに挑むレーサー達。ある者は栄光を掴み、ある者は一敗地にまみれ命を落とす。また気が向けば感想を書くかもしれません。どちらも深い読後感がありました。
今日はここまで。