昭和は遠くなりにけり

令和も3年、さすがに新年号感も薄れてきました。個人的には「令和」って素晴らしくセンスのよい年号だと思いますが、新型コロナウイルスのせいで、やや印象が悪くなっているような気がしなくもありません。

当塾では小学1年生から入塾を受け付けておりますが、新年度開始が2月になっているため、実際の入塾時にはまだ幼稚園年長さんということがままあります。今年で言うと、2014年から2015年にかけて誕生した子供たちということになります。つまり、誕生年は平成26年から27年。

私達昭和生まれの人間からすると、平成26・27年なんて、つい最近。ほんの数カ月前みたいな感じがしますが(笑)、その頃に生まれた子供たちがもう学齢期にさしかかってきているわけです。

この調子で行くと、令和生まれの塾生さんを見るのもそう遠い先の話ではありません。計算してみると、最速で4年後には見る可能性がありますね。ひええ。令和生まれの子供たちにすれば、平成ですら遠い過去。昭和なんてはるか大昔に感じられることでしょう。

先日もこんなことが。小学6年生の社会を見ていた時の話です。

生徒「先生、昭和と大正ってどっちが前ですか?」

私「そりゃ大正の方が前で、昭和が後だよ。先生も昭和生まれだしね。大正生まれの人はもうかなりのご高齢で100歳近いはずだよ。」

我々のような昭和人には驚きの発言です(笑)。ただ、考えてみると、平成後半生まれの子達にとっては、昭和なんて遠い遠い昔。昭和も大正も明治も、「江戸時代よりあとの時代」という地平の上にあって、どれも大差ないように感じていても不思議はありません(もちろん社会常識としては、ちゃんと明治→大正→昭和の順序を覚えて欲しいですが)。昭和は遠くなりにけり。


2月末、ちょっと春めいた日。教室の掃除をしながら、もう春だなあと副代表と話していたんですが、ふと心に浮かぶ歌詞が。

私「春色の汽車に乗って海に連れていってよ〜」

副代表「うわっ!昭和ってるわ〜!」

私「しょうがないやん、昭和生まれなんやから。ちょっぴり気が弱いけど、素敵な人やねんから。」

副代表「自分で言うな〜。しかもめちゃくちゃ図太い人やんか(笑)。」

私「赤い……」

二人「すいぃとぴぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜」

昭和の人なら分かってもらえますよね!聖子ちゃんです。最近よく聴いている宮本浩次ヴァージョンをご紹介しておきます。

宮本浩次 「赤いスイートピー」

松本隆はやっぱり才気溢れる作詞家だとしみじみ思います。