2021年の中学入試・大学入試本番

1月16日から、関西地方では私立中学入試本番に突入しています。今年はコロナ騒動もあり、受験生も保護者様方も大変な思いをされたことでしょう。そんな中でも、素晴らしい合格の報をいただき始めておりまして、大変嬉しく存じます。合格実績はまた近々。

しかし、最近の難関中学・中堅中学の入試国語の問題を見ていると、本当に難しい問題が多くなったなと思います。これちょっとした大学入試より難しいよね、みたいな問題もあったり(笑)。いや、国語が苦手な受験生やご家庭からすると「笑い事じゃないぞ!」とお叱りをうけてしまいますでしょうか。

ただ、やはり各学校側にはちゃんとしたお考えがあるはず。目先は大学入試に対応するため、さらに先には立派な社会人となってもらうために、読解力や表現力は(小学生といえど)どうしても身に付けておいてもらいたい必須の力だとお考えなのだろうと思います。


センター試験を引き継ぐ形で始まった「共通テスト」も1月16日・17日実施でした。早速問題を眺めてみましたが(国語だけですけどね)、センター試験時代とそれほど大きな差があるようには思えません。受験界では「難化」とか「易化」とか色々かまびすしいですが、受験生はあんまり気にしなくていいと思います。原則として、難しい問題は誰にとっても難しく、易しい問題は誰にとっても易しいわけですから。

問題は自分がちゃんと得点できるか否かだけです。今年の共通テスト問題を見る限り、今までのセンター試験時代に蓄積された「実際の過去問」(not模試問題)は依然として最高の勉強材料です。時間的余裕がないため、2020年度も2021年度も大学受験の指導はお受けすることができませんが、「実際の過去問」を中心に据えて、じっくり批判的に・分析的に選択肢を検討する勉強をしていけば、国語は本番恐るるに足らず、とだけ受験生にはお伝えしておきます。