合格をめざす。不細工なやり方でも。

しかし、本当に月日の過ぎるのは早いですね。今日で2018年も半分経過。信じられない。

さて、昨日行われたワールドカップの日本・ポーランド戦。後半残り10分頃から、日本チームは決勝に残るため安全策をとりました。具体的には、積極的な攻撃を行わず日本チーム内でボールを回すという方策です。

この作戦、大いに議論を呼んでいるようなんですが、私としては、日本チームが消極的作戦をとったこと自体よりも、人々によってその作戦遂行が大いに論じられている方に驚きを感じます。

そりゃプロなんだから、不細工かどうかより、勝ち残れるか否かを重視するに決まってるじゃん。何を訳の分かんないことを言っているんだろう……。ルール上禁じられていないことを作戦として選んで何が悪いのか……。

何かを禁じる場合、前もって明示しておくことが大切です。そうしないと、世論や周りの空気で「あれもだめ、これもだめ」ということになりかねない。

法律の世界では、事後法の禁止という法理があるんですが、それと同じことですね。行為当時に犯罪でなかったものを、後だしじゃんけんのように、事後に法律を作ってさかのぼって処罰するというのはアンフェアだから禁じるよというわけです。

そういう意味で、今回の日本チームは、ごくまっとうな選択をしたと思います。というか、危ない橋を渡って引き分けを目指すよりも、逃げの試合・せこい試合運びに見えても決勝リーグ進出を狙う方が、勝負に生きる男として格好良いようにすら思うんですよね。


どうしてこんなことを書いているかというと、模試や入試でも同じことがありえるからなんです。

例えば、こんな二択の問題があるとします。「選択肢は1回しか選べない」という但し書きは存在しないとお考え下さい。

問題1には、選択肢アまたは選択肢イが入る

問題2にも、選択肢アまたは選択肢イが入る

もちろん、完全に分かっていれば、それぞれの答えを書けば良いわけです。問題になるのは、どちらの問いもよく分からないという場合です。

まず、両方正解を(勘で)目指して、問題1には選択肢アを、問題2には選択肢イを記入する、という手があります。この場合、100点か0点かのどちらかになりますよね。

次に、両問題に選択肢アを記入するという方法もあります。この場合、100点は取れませんが、0点にもなりえません。確実に50点が取れる。

私が受験生なら、配点にもよりますが、後者の方法をとります。だって、合格することが重要なんですから。採点者には「ずるいヤツだな」と思われるかも知れませんが、そんなことはどうでもいい。合格だけを考える方が格好良いぐらいに思います。

ただですね、こうした答案を好ましく思わない人は一定数いまして、後者の答案を(50点ではなく)0点にしてしまう採点者もいるんですよね。

個人的な意見ですが、それってやっぱりダメな採点です。処罰したい・文句をつけたいというのなら、前もってルールを定めて明示しておかないと。「一つの選択肢を二度使ってはならない」とかね。

一旦勝負にかけたなら、不細工だとか美学に反するとか、そんなことにこだわっている場合ではありません。どうでもいい。そんなことが全く気にならないほど勝負・合格に賭けている人の方が、私には美しく見えます。