数日前の夜、寝床に入ってから漫画を読んでおりました。吉田戦車の『甘えんじゃねぇよ!』という作品です。大好きなんですよ、吉田戦車。絵だけでも十分面白いんですが、鋭い日本語感覚が立ち上ってくる部分がチラホラ見えるのがとてもいい。
ずいぶん前に買った作品なんですが、『一生懸命機械』(これもとても面白い)を読んで以来、戦車ファンになった息子に、他の作品も読みたいとせがまれまくって、引っ張り出してきました。
それに合わせて、私も再読していたわけなんですが、あまりに面白い4コマ漫画があって、声を立てて笑っていると、妻が何をそんなに笑っているのかと聞いてきます。
私「いやいや、この『納豆小僧』っていうキャラが、めちゃくちゃ笑えるねん。なんでこんなキャラを思いつくかなぁ!ヒ〜、お腹痛い。」
妻「……怖いわ、怖すぎるわ!」
私「ん?何が?」
聞いてみると、何でも、その日の朝、息子が学校に出かける前に同書を読んでいて、ゲラゲラ笑いながら、「ママ、これ面白すぎる!見て見て!」と、全く同じページを開いて持ってきたとの事。しかも、私とほとんど同じことを話していたらしい……。
200本以上収録されている4コマ漫画から、全く同じマンガを選択し、同じようなことを言う。親子って、否応なく考え方やセンスがコピーされていくんですかね。親子って怖い……。