Hey Siri ! OK Google ! Hey Mercedes !

最近のスマートフォンは、キーボードで単語を入力せずとも、音声を認識して検索してくれたりしますよね。

私が使っているiPhoneも、当方の音声を認識して検索してくれたり、地図上のルートを示してくれたりするので、大変便利なんです。この機能、擬人化されていて「Siri(シリ)」と呼ぶんですが、愛用していらっしゃる方も多いかもしれません。

「明日の天気は?」

「大阪市天王寺区では、明日は晴れ後曇りの天気になるでしょう。最高気温は21度、最低気温は13度でしょう。」

てな感じ(今実際にiPhoneに聞いてみました)。

以前、レンタカーを借りて返却する際に、ガソリンスタンドに寄る必要があったんですが、普段借りている店と違う店ということもあって、なかなかガソリンスタンドが見つからなかった事があります。

だいたいガソリンスタンドの数が減りすぎなんですよね。ここにあったよなとおぼろげな記憶をたよりに行ってみると、もぬけの殻になっていたなんてことは数知れず。厳しい業界なんでしょうが……。

いや、そんな話はいいんでした。早くしないと車の返却時間に遅れてしまうよ〜ということで、運転しながらSiriに相談です。

「ガソリンスタンドを探して。」

「このあたりに3件のガソリンスタンドがあります。うち2件は日曜日も営業しています。」

と地図を示してくれます。そうそう、そう言えばそんなところにスタンドがあったっけ。助かったよ。

「Siri、ありがとう。」

「どういたしまして。」

なかなか使えるSiriちゃんなのでした。


この音声認識検索機能を呼びだすのに、ボタンをポチッと押すようでは本末転倒ですよね。実はこの機能を呼びだす事自体も音声でできるようになっています。もちろん、スマートフォンはオフ(待機状態)で構いません。

で、私が色々思うのはその呼びだし音声(合言葉)。

AppleのiPhoneの場合、「Hey Siri ! (ヘイ、シリ!)」と呼びかける必要があるんですが、これ、街中や電車内ではかなり恥ずかしい。

Googleの検索アプリの場合は、「OK Google ! (オッケー、グーグル!)」になるんですが、恥ずかしさは少しも変わらない。

記憶はおぼろげなんですが、Googleの検索スマホアプリが世に出た頃なんかは、確か音声呼び出しがまだ日本語対応しておらず、「オッケ〜 グーゴォ!」なんて英語発音で呼びだす必要があったはず。もちろん、検索依頼も英語でしないと通じなかったと記憶しています。

その頃に比べれば、今はずいぶん日本語対応が進んできましたが、それでも何というか、どうも「バタ臭い」んですよね。「ヘイ!」とか「オッケー!」とか(笑)。

これはもう一歩日本向けにローカライズすべきなんじゃないかというのが私の意見。「ヘイ!」「オッケー!」の訳としては、「なあなあ」とか「ねえねえ」が最適だと思うんですが、いかがでしょうか。

「なあなあシリ」「ねえねえグーグル」ぐらいだったら、もっと使いやすい気がするんだけどな。というか、そもそも呼び出し音声全体を自分で決めさせてくれれば一番いいんですよね。

「今日から君の事を『ゴン』って呼ぶよ。」

「はい、わかりました。『ねえねえゴン』とおっしゃって下されば、いつでも対応いたします。」

「ありがとう。でもゴンは僕が昔飼ってた賢いウサギなんだ。もっとウサギっぽくしゃべってよ。」

「わかりましたキュ〜ン。何でもいってピョン♡」

「うわ〜〜〜い!」

そんな日が来るのもそう遠くはない気がするんですけどね。

そうそう、この話を書き始めたのは、メルセデスのCMをYouTubeで見たのがきっかけなんです。メルセデス車のナビの機能を呼び出す際は「ヘイ!メルセデス!」と言うそうで。これ、いくらなんでもバタ臭すぎるんじゃ……(笑)。