うさぎの話

年賀状をうさぎの写真に出来なかったので、ブログに思い出深いうさぎの話を書いてみたいと思います。

突然ですが、私、うさぎが大好きです。小さな頃から何羽も飼ってきましたし、大人になってからも何羽も飼ってきました。一時は「うさぎブリーダー」として身を立てようかと思っていたほど……というのはウソですけれど(笑)。

うさぎにも賢愚はありまして、飼い始めると、そのうさぎが賢いかそうでないかはすぐに分かります。賢くなくてもかわいいんですが、賢いとなお情が移ります。

ゴン」と名付けられたオスの小柄なうさぎは、賢いうさぎの筆頭でして、家族と昔飼っていたペットの話をすると、必ず名前の挙がるうさぎです。

ゴンは小屋以外で糞尿をすることは皆無だったので、運動時間には安心して家の中で放しておりました。気が向くと、放していた部屋から私の部屋にやってきて、机に向かっている私の足元を柔らかいヒゲと鼻でツンツンと突いてきます。「遊んでくれ」という意思表示です。よしよし、勉強が一段落ついたら遊んでやるよ。

こちらが相手するまで部屋の中で走ったり、飛び跳ねたり自分で遊んでいます(笑)。机から立ち上がって相手をしてやると大喜びです。よくありますよね、犬が歩く飼い主の足元を縫うように歩く芸。8の字歩きとでも言うんでしょうか?教えもしないのに、あれが大好きで、クルクルと巧みに私の足元を縫ってゆきます。ひとしきり遊ぶと、自分で勝手に小屋に戻り、のんびり休んでいたりして、とにかく手がかからないヤツなのでした。

彼がもっと幼かった頃、こんなこともありました。

飼い始めた当初は、階上に上がられると困るので、階段の前に柵を設けていたんですが、ある日のゴン、ケージから放してやると何を思ったか、何度も部屋の端の方からその柵まで走っては戻り、走っては戻りしています。走るコースは寸分違わず全く同じコース。「こいつは一体何をしているんだろう?」とコーヒーを飲みながら眺めておりましたが、20~30回程度は同じ動作を繰り返していたように思います。

おもむろに部屋の端のスタート地点に戻った彼、口元を引き締めたかと思うと(私にはそう見えた)、全速力で走り出しました。そして小さな身体全身をバネのようにして全力でジャンプ!小さな鞠が跳ねるかのごとく柵を跳び越えて、一目散に階上へと上がっていったのでした。

私の経験上、ペットのうさぎでは跳び越えられないであろうと考えていた柵を跳び越えられてしまった訳ですが、多分それは彼の知恵?の勝利なのだろうと思います。

歩数・スピードを考えながら、何度もシミュレーションを繰り返した後、計画を実行に移すうさぎは、後にも先にも彼以外に見たことがありません。陸上のハイジャンプ選手かよ(笑)。

それ以降、相手がうさぎながら、階上に上がるのを禁じるのが悪いような気がして(笑)、出入り自由としたのでありました。そして、彼もその場所を荒らしたり糞尿をするような行動をしませんでした。

全力でジャンプした時の、彼の眼の凛々しさ。20年以上前の出来事ですが、私は未だに忘れることができません。

今はうさぎや犬を飼うことができず残念なんですが、老境に入ったらまた動物と暮らしてみたいなどと思っております。