東大寺法華堂(三月堂) #2

前回の続きです。

ニュースとは何かと申しますと、次のような話です。

華厳宗大本山 東大寺 公式ホームページ/境内のご案内/法華堂(三月堂)
http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance5.html

法華堂(三月堂)拝観停止のお知らせ

停止期間:平成22年5月18日~7月31日
法華堂内陣の須弥壇と諸尊像の状態を確認するため、文化庁の指導の下、さまざまな調査が行われてきました。 その結果、国庫補助事業として修復作業が3年計画の予定で実施されることになり、須弥壇上から全ての仏像を別の場所に移動する必要が出て参りました。 安置されている須弥壇そのものが危険な状態でもあるので、移動距離を最小限に抑え、かつ修復作業の安全確保が最重要課題になります。 そこで、修復に伴う足場やステージを設置するため、急遽入堂拝観を停止せざるを得なくなりました。 仏像の修復は 法華堂内、 奈良国立博物館内国宝修理所、 奈良国立博物館の3ヶ所に分かれて作業が行われていく予定です。
8月1日から入堂拝観を再開しますが、内陣には入堂できないため、礼堂からの拝観になり堂内に残られる尊像は弁才天、日光菩薩・月光菩薩、帝釋天、梵天、地蔵菩薩、不動明王の7体(予定)になります。
団体入堂の予約は出来ませんので、拝観が重なった場合、しばらくお待ちいただく場合があります。入堂料は従来通り。あらかじめご了承下さい。
執金剛神秘仏開扉(12/16)は入堂制限での拝観になります。来年は未定。
平成23年10月以降には日光・月光菩薩、弁才天、吉祥天の塑像群は、現在建築中の東大寺総合文化センターに安置されます。
(上記ウェブサイトより引用)

ガーン!日光・月光菩薩、弁才天、吉祥天が別の場所(東大寺総合文化センター=東大寺学園の跡地)に移動&安置……。しばらく見られないのはともかく、一度に出会える国宝・重文の密度が下がるではないですか!しかも将来的にずっと。これは早く目に焼き付けておかねばと、先日奈良に行って参りました。

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(法華堂の西側面。微妙に屋根に歪みがあるのは鎌倉時代の増築のためなんですね。)

副代表にも息子にも、「これが国宝オールスターズ最後の拝観だから心して見るように」と申し渡し(笑)、じっくりと拝観。名残惜しい気持ちで帰宅の途に就いたのでした。そうそう、興福寺の国宝館も新装なったので、拝観してきました。以前の素っ気ないムードから一転、壮麗な仏教美術館となっていました。これまた別の機会に。

別記事で奈良東大寺の写真を数葉紹介したいと思います。