Hung Parliament (ハング・パーラメント)

英国総選挙が5月6日に投開票されたんですが、30分ほど前のニュースを見ると、保守党が第1党、労働党が第2党、自由民主党が第3党となる見通しとのこと。

塾のブログなので、生々しい政治には踏み込まないようにしていますが、英国の話ですし、少し面白い言葉もあるのでエントリー。

今回の選挙によって、労働党に代わって保守党が与党になるものの、単独過半数をとれるわけではないので、「ハング・パーラメント」(与党が過半数の議席に達しない議会)になる、と報道されています。

この “hung parliament” なる言葉、私が不勉強なだけかもしれませんが、あまり聞いたことがありません。直訳すれば「宙ぶらりん議会」ぐらいの感じでしょうか。語のイメージから政治的な意味合いはつかめますが、普通は、”minority government” なんかじゃないのかな、と思って調べてみました。

細かい話は避けますが、何でも、選挙形態と関係が深いようです。ドイツやアイルランドについては “coalition government” “minority government” の語が用いられ、イギリスについては “hung parliament” の語が好まれるらしい。

2大政党の本家本元イギリスで、与党が単独多数を取れないのは1974年以来ということなので、これまではこの語が使われる機会があまりなかったんでしょう。ちょっと勉強になりました。

先日のブラウン首相の失言ニュースには私も大笑いしたんですが、メディアも本来オフレコであるべき発言を流してしまっているわけで、(この点については)すこし首相が可哀想な気もします。まぁ、マイクを外さなかった首相が一番悪いんでしょうけど……。

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