バラク・オバマと音楽・映画

当ブログ、というか当塾では、政治関連の話題には、原則として触れないことにしています(またこの話題は別記事にて)。今回のエントリーは「政治」とは離れた話題としてお読み下さい。

バラク・オバマが大統領選に勝利しました。

政治的な主張以前に、色々なエピソードが興味深い人物だと思いますが、ちょっと面白い記事を見つけました。

Barack Obama: The 50 facts you might not know
(あなたが知らないかもしれない50の事実)

学歴や職歴などの公的な部分は、新聞などで報じられているところなので、今更紹介するには及ばないと思いますが、こうした雑学的な記事は面白いですね。

左利きであるとか、ハリポタを全巻読んだとか、Macユーザーだとか、そうした話が列挙されているんですが、私が特に興味を惹かれたのは次の部分。

・ His favourite music includes Miles Davis, Bob Dylan, Bach and The Fugees

好きな音楽は、マイルス・デイビス、ボブ・ディラン、バッハ、フージーズなど、ということなんですが、何となく納得できる選択です。いずれも超ビッグネームですが、知的な音楽なんですよね。どのアルバムを愛聴してるのか聞いてみたいところです。

・ He took Michelle to see the Spike Lee film Do The Right Thing on their first date

奥さんとの最初のデートで、スパイク・リー監督の映画「Do The Right Thing」に行ったとの由。これまた興味深い。この映画、公開時に大きな反響を呼んだ映画で、リー監督が主人公=ピザ屋のだらしない黒人店員を自演しています。この店員、だらしないくせに、権利は思い切り主張するので、ピザ屋経営者(イタリア系移民)といつも揉めまくり。
例えば、ピザ屋の店内にイタリア系有名人の写真が飾ってある。シルヴェスター・スタローン、アル・パチーノ、ペリー・コモ等々。黒人である主人公は、プリンスやジェームズ・ブラウンなどの有名黒人も入れろと強く主張。ロックは黒人が作ったんだよ!とか黒人文化をリスペクトしろ!という風に詰め寄る。で、いっつもケンカ(笑)。
映画の中では、他人種への差別的な表現が、恐ろしいほどあけすけに使われます。しかし、陰湿な感じはなく、苦笑いしながらも人種間の摩擦について、考えるように出来ている。最後は悲劇的な結末を迎えるんですが、その結末の解釈も観客各人にゆだねられています。
何か、このあたりもオバマ氏の感覚を物語るものなのかな、と思ったり。

いずれにせよ、国のリーダーの文化的なバックグラウンドは興味深いですね。ある意味、その国の文化度や知性を表しているかもしれませんから。