最近新聞に入っていた学習塾のチラシを見て、笑ってしまいました。こんなコピーがデカデカと。
「塾はかえれても 志望校はかえれない」
「かえる(変える)」は下一段動詞ですから、可能の助動詞としては「れる」ではなく「られる」を接続させねばなりません。上記の文章はいわゆる「ら抜き言葉」として間違っているわけです。
文法的に正しく書き換えると「塾はかえられても 志望校はかえられない」となります。
もちろん、文法的な説明は中学生以上ということになりますが、不自然な文章であることは、小学生でも常識的に分かりそうですよね。
少なくとも当塾では、答案内に「ら抜き言葉」を発見すれば、即座に注意して指導しています(こんな言葉遣いを答案上で許されるのは小学1・2年生ぐらいでしょう)。
まぁ、話し言葉であれば(方言的に)よく使われていますし、大きな問題はないと思いますが、答案で使ってよい言葉でないのは間違いありません。
チラシによると、何でも、講師の70%以上が東大・京大出身だそうで(笑)。指導料も教室の所在も実績も何も書いてありません。
賢明なる当ブログ読者の方々には、私が何を申し上げたいか、お分かりいただけるかと存じます。