ようやく 完全少人数制宮田塾 の方の紙広告ができあがりました。本来12月には出来上がっているはずだったんですが、優先すべき仕事が多数あったため、後回し後回しになってしまいました。もうゴールデン・ウイークじゃないですか……。
とりあえずは「詳細は当塾ウェブサイトで見て下さい」という紙切れだけは置いていたんですが、それはあまりに愛想が無い話です。最近「続きはウェブで!」なんてTV広告がありますが、前置きもなしに唐突に「続きはウェブで!」と言っているようなもので、申し訳ない気持ちでおりました。何とか紙広告の形になってホッと一安心です。
さて、完全少人数制宮田塾に新システムを導入してほぼ2ヶ月が経過しました。ちょっとそのあたりの内情を書いてみたいと思います。
一般的に全科目を指導する部(こちらを「完全少人数制宮田塾」と称しています)については、開塾以来、約10年にわたって下記のような方針で運営してきました。
1.充実した授業・指導
2.各学年毎にクラスを設定する
3.比較的安価な授業料
細かい部分については、色々と微調整していましたが、上記方針の根本的な部分は一切変更なしで続けてきました。それで何の問題もなかったんですが、ここ数年、私も副代表も、どうも皆様のニーズとの間にズレが出だしたのではないかと感じるようになってきました。
というのも、当塾にご興味を持ってくださる方は多いんですが(本当に有り難いことです)、日程が合わず、ご入塾になれないことが次第に増えてきたんですね。以前からも、習い事などの加減で、曜日変更のご要望はありましたが、近年、小学生は特に忙しくなったように感じます。習い事を辞めなさいと言うのもおかしな話なので、できるだけ在来の塾生のスケジュールを考慮に入れて時間割を組んでいましたが、それももう限界に達していました。
加えて、遠方の方々や、私立小学生の方々からのお問い合わせが多くを占めるようになっており、そうした方々のニーズに応えるには、固定的な時間割では対応できません。
実は、上記原則の「各学年毎にクラスを設定する」という点と「比較的安価な授業料」という点には密接な関連があります。つまり、決まった時間に決まった学年の生徒達をまとめて指導するというシステムによって、授業料を安価に設定できていたところがあるわけです。
近時は授業料だけをご覧になって、「プリントをさせてマルを付けるだけの教室」と同レベルだと勘違いされることも時々あり、この点からも、我々としては、そろそろ潮時なのかなと感じて始めていました。客観的に見て、そうした教室とはかなりの差がありますし……。
あと、個々人の学力差も、徐々にですが大きくなってきているように感じます。以前のシステムでも、できるだけ学力差を吸収するよう工夫を凝らしてはいましたが、二層分化が言われる小学生の学力差を考えれば、個々人の学力やニーズに柔軟に応じた指導をする方が現実に即していると思うようになってきました。
例えば、4年生の算数をスラスラこなす2年生もいれば、2年生の算数がおぼつかない4年生もいます。授業進行をどちらかに合わせてしまえば、どちらかは学力が伸びにくくなってしまいます。また、同じ一人の生徒の中でも、国語は2年生レベル、算数は6年生レベル、なんて乖離があることもあるわけです。
そんなこんなを勘案して、採用したシステムは下記の通り。
1.今まで以上に徹底的に人数を絞る
各クラス上限5名。同学年だけのクラスという枠組みを撤廃する代わりに、どれだけ学年差・学力差があっても吸収できる人数にする。
2.原則として代表・副代表の二人を投入して指導する
(一応)ベテランの二人で5名を分担すれば、一人あたり2.5人の指導。かなり細かいところにまで目は行き届く。指導に時間がかかる単元や生徒に片方がかかっていれば、もう一人が残りの生徒に眼を配る。ここら辺は夫婦なので、相談せずともあうんの呼吸で出来ます(笑)。
3.通塾する曜日や時間帯を選択できるようにする
下記4と並んでご要望の多かった点。空席がある限り、ご自由に通塾曜日を選んでいただけるようにする。
4.指導内容は各人の学力やニーズに応じて個別化する
今までは対応しにくかった飛び級的な内容や、前学年の復習にも対応する。特に中学受験を考えている生徒やご家庭には、有益だろう。また、高校受験を見すえて勉強させたいご家庭にも役立つだろう。
5.指導対象を小学生だけとする
中学生の場合、部活動などの関係で夜遅めの授業設定の必要があるが、「宮田国語塾」の運営との兼ね合い上、授業設定が難しい。無責任なことはできないので、指導対象を小学生だけに絞る。
要するに、指導の密度をさらに上げて、生徒のさらなる学力向上を目指すシステム変更というわけです。ただ、生徒数を限定して指導するというシステム上、授業料については、以前より高く設定することになってしまいました。申し訳ありません。
で、現在の状況なんですが、みんな本当に一生懸命勉強に取り組んでくれています。生徒同士が没交渉で、気を散らす要因が無いためか、落ち着いて各自の勉強に取り組めるようです。正直、私どもが思っていた以上です。皆が意欲的に勉強に取り組む場はとても緊張感があり、嬉しくなってしまいます。勉強をする場はこうでなきゃな、なんて思うのはちょっと自惚れでしょうか(笑)。
いずれにせよ、教室では私たちの眼が常時光っているので、ボンヤリする時間はありません。否応なく勉強に向かってもらえる場・充実した指導を受けられる場をこれからも継続的に運営していきたいと考えています。
<追記>
2014.04.25現在、残席はごく僅かになり、曜日も時間帯も選択の幅があまり無くなってしまいました。もしご都合がお合いになるようでしたら、体験授業をさせていただきますので、お気軽にお尋ね下さい。