HONDAの新バイク(INTEGRA/NC700X/NC700S)

前回「大阪モーターショーの話」の続きです。

昨年、思うところあって、大型自動二輪車の免許を取得したんですが、仕事の合間に出かける教習の楽しかったこと楽しかったこと!教習中あまりに楽しくて、笑いを堪えるのに必死だったほどです(笑)。小型中型の二輪も楽しいんですが、大型二輪もやっぱり楽しいんですよね。

そんなわけで、再びバイク熱が高まっている私。バイク展示を見逃すわけには行きません!時間の都合上、同行していた母親と息子が「自動車チーム」、妻と私が「バイクチーム」ということで、別行動を取ることに。どちらにも興味のない妻や母親はいい迷惑ですけれど……。


ということで、ここからは大阪モーターショー、バイク関連(といってもホンダだけですけれど)のフォトレポートです。

ハーレー・ダビッドソンも展示がありましたが、アメリカンバイクにあまり興味のない私は素通り。ハーレー、別の機会に何台か試乗したことがあり、面白みを感じる人がいることもよく分かるバイクなんですが、私の趣味とはちと違います。ファンの人、すみません。

スズキのブースでは何台かにまたがったんですが、写真を取り忘れました(笑)。

ホンダのブースには「クロスランナー」が展示されていました。今回は展示車にまたがるだけで、実際に運転することは出来なかったんですが、バイクって触っているだけでも楽しいんですよね。写真は、「大型ツアラー(ツーリングに出かけるのに特に便利なバイク)もいいよな~」などとニヤニヤしながら触っているところ。うまく顔が隠れていてよかった(笑)。800ccの大型バイクですが、あまり圧倒感はありません。横から見ると、鳥の「ツグミ」に似ていてむしろ可愛い感じです。

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CBR1000RR」にもまたがってみました。1000ccのスーパースポーツ(レースを意識した前傾姿勢のスポーティなバイク)ですが、意外に乗りやすいポジション。他社の大型スーパースポーツに数台試乗したことがあるんですが、それらを考えれば、比較的乗りやすいポジションのような気がします。まぁ、実際のところは動かさないと分かりませんけれど。横のアウディのブースを見ていた息子を呼んで、タンデム(二人乗り)。横の兄ちゃん達に「カッコイイ~」と言われ、喜んでいる写真です(笑)。

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さて、ホンダは今年、新バイクを3車、市場に投入するんですが、これがバイク好きな人達の間で良くも悪くも話題になっています。

高回転高出力バイク「そういう時代じゃない」本田技術研究所鈴木常務 | レスポンス (ニューモデル、新型車のニュース)

上記の記事を引用してみます。

本田技術研究所の鈴木哲夫取締役常務執行役員は9日、高回転・高出力型の大型バイクについて「そういう時代じゃない。乗りにくいものを造ってもしょうがない」との認識を示した。鈴木常務は同日、ツインリンクもてぎで報道陣と懇談し語った。

鈴木常務は「どんどん高回転、高出力になり、排気量メリットは200km/h超えた領域で初めて意味があるようになってしまった。『CBR1000』などのクラスのオートバイは10年前にホンダ・レーシングが8時間耐久レースに出ていた車と全く同一スペックになっている。そんなものは街中で楽しいはずも無いし、そういう時代じゃない」と述べた。

ホンダは中回転域で最高出力に達する次世代グローバル700ccエンジンを新開発し、11月に開催されるミラノショーに、同エンジンを搭載した3つのモデルを出品する予定。鈴木常務は「今までの歴史を全部否定する行為なので、いろいろあるが」としながらも、「もうちょっと本当に常用域のところで楽しいものを造ろうよと。ただ、それだけ造ってるとリスクがあるんだけど、他にも沢山ラインナップがあるのだから、そういうことをやったらいいんじゃないのと、もういい加減にそろそろ」と新エンジン開発の経緯を語った。

バイクって、ある意味極端な乗り物です。夏は暑いし冬は死ぬほど寒い。雨にも濡れるし風にも弱い。気を抜けば転けるし、ひとたび事故を起こせば、車より安全とは言いにくい……。こんな乗り物はやはり「実用的」とは言いにくいですよね。多分に「趣味的」な乗り物であります。

その趣味的な乗り物を作るトップメーカー・ホンダの役員が上記のような発言をしたということで、かなり寂しい気持ちになった方が多いと聞きます。私にもその気持ちはよく分かります。

もちろん、ホンダも「企業」ですから、利益を上げないとなりません。バイク業界は不況にあえいでいますし、共用できる部品をできるだけ共用して製品ラインを単純化するのは、経営学的に正解だと私も思います。加えて、常用域での乗り心地や使い勝手を優先するというのも、ユーザー側の立場に立っていると言えます。

しかし、やっぱりバイクは「趣味的」な乗り物。現実一辺倒ではなく、どこかで「夢・ロマン」らしきものを見させて欲しいと思うバイクファンが多いのも、また事実だと思うのです。どの車種もエンジンやフレームから丁寧に設計され、時には極端にスポーティな味付けをされたバイクも販売される……、こうした時代の終わりを告げるような発言は、バイクファンに「夢・ロマン」の崩壊をイメージさせるんじゃないでしょうか。

ホンダには多様な製品ラインナップがあり、極端にスポーティなバイク「も」作っているんですから、問題ないと言えば問題ないんですが、責任者の発言としては、やや寂しい気になります。

確かに私も、アクセル一ひねりで時速300kmなんて極端なバイク(実際に市販されています)を所有したいとは思いませんし、そうしたバイクに乗ってかっ飛ばしたいとも思わないんですけどね。安全運転第一。


で、そのホンダの New Mid Concept なんですが、またがることは出来ませんでした。ということで、写真のみをご紹介。スクータースタイルの「INTEGRA」、マルチパーパスの「NC700X」、ネイキッドの「NC700S」の三車種が同一のエンジン・フレームというわけですから、驚きの設計です。

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(乗りやすそうなスタイル。でも、INTEGRAって、自動車の方にもあったような。)

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(NC700X。ちょっとカラーリングが……。でもツーリングには良さそうです。)

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(NC700S。何となく故障の少ないタフなマシンというイメージを受けました。)


趣味全開ついでに、MotoGP(世界最高峰のオートバイレース)のマシンにまたがった話も。

なんと、自動車のショーなのに、昨年度のMotoGP覇者、ケーシー・ストーナーの駆っていた実車(RC212V)が展示されていました!会場の隅にひっそりとですが……。正直、今日展示されているどの自動車より高価なんじゃないでしょうか。もちろん希少価値も今日の展示品の中でトップです。でも、自動車に比べてあまり人がいない。

思わず隣にいたホンダの係の方に「これって、本当にストーナーが乗っていたマシンなんですか?」と伺うと、「そうなんですよ!セカンドマシンなんですが、彼本人が世界中のサーキットを走らせた本物のマシンですよ!」と話して下さいました。どうも、来場者にあまり興味を持たれていなかったようで、係の方、すごく嬉しそうでした(笑)。

試乗といきたいところですが、そんなことはもちろん無理。またがるだけでしたが、それでも気分は最高です。意外にポジションは市販の大型スーパースポーツと変わらないんですね。

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Casey Stoner 2011 slide dance

うん、これで十分入場チケット代の元は取れました。疲れ切った母と妻とは対照的に、喜色満面の私と息子。来年は男だけで行くようにと申し渡されました……(涙)。