大阪府の高校は、長年にわたって公立私立間に7:3という定員枠組みがあったんですが、来年度(2011年度)入試から、その枠組みが撤廃されることが正式に決定しました。
(2010.11.10に開かれた府教委と私学団体の協議会で決定されました。)
現在の府知事が、「定員枠組みはカルテルのようなものだ」という考えを以前からおっしゃっていましたが、その考えに基づいて枠組みが撤廃されたという格好になります。
新聞報道によると、公私で合意した2011年度の募集人数は下記の通り。
公立 46440人
私立 21300人
来春の公立中卒業予定者は72300人、他府県への進学予定者などを差し引いて、65190人が府内進学予定者となるとのことです。
公立 46440人 + 私立 21300人 = 総募集人数 67740人
この総募集人数は、府内進学予定者65190人を、2550人超過しています。受験生からすると、「広き門」になるわけですから歓迎すべきことでしょう。
しかし、私立学校側からすると、楽観視できる事態ではありません。来年以降は、従来の定員枠組みからさらに逸脱してゆくことも予想され、学校間競争が激化することは必至でしょう。
その焦りからか、当塾のような小規模塾にさえ、しょっちゅう学校案内が郵送されてきます。学校担当者がわざわざおいでになることも珍しくありません。正直、当塾は一学年に何十人も生徒がいるという類の塾ではありませんから、営業活動に来られてもほとんど意味はないと思うんですが……。本当にご苦労なことだと思います。