大阪市でも2011年度から市立小中全校で、小中一貫教育が始まるようです。まだ詳細は分かりませんが、記事によると以下のような内容を想定しているようです。
大阪市も全429校で小中一貫教育 2011年度から (asahi.com 2009.03.05の記事)
(枠内内容は上記記事より引用)
大阪市教委によると、中学校と周辺の小学校が連携し、中学校の教員が小学校で出前授業をしたり、小学6年生が中学校での授業や部活動を体験したりすることを想定している。小1~中3の9年間を通したカリキュラムをつくり、学習指導や生活指導に連続性を持たせるという。
「出前授業」に大きな意義があるとは思えないですね。実際、当塾近辺では、ずいぶん前から英語に関して小中学校の連携やデータ採取が行われているはずですが、特にそれが大きな成果を上げているという話は聞きません。(生徒達を見ていても特に大きな変化があるようには見えません。)
「部活動体験」については、ちょっと期待。また別記事で書こうと思っていますが、現在の公立中学校のクラブ活動は(すべてではありませんが)かなり歪んでいる気がしてなりません。部活動で夜7~8時頃に帰宅、なんてケースはザラです。勉強の大きな阻害要因になっており、それが原因で受験する高校のランクを下げるという話も珍しくありません。小学生のうちにそういう事情に気づいてもらう契機になれば、という気がします。
「小学校6年・中学校3年の9年間を通したカリキュラム」についてですが、今でも文部科学省の指導要領は、そういう考えのもと策定されているはずです。屋上屋を架すだけのような気がします。
ずいぶん否定的な見方をして申し訳ないんですが、「クラブ活動に少し早めに触れる」という以外は、今までとあまり変わりないような…。
仮に何か学習面で大きな変動があるようでしたら、当塾の方でも即座に対応していきたいと思います。