豆苗(とうみょう)

我が家の食卓には、時々「豆苗」が登場します。私、食に関しては全く無頓着な人間なので、カイワレダイコンか何かの類かと思っていたんですが、調べてみると、エンドウの若菜なんですね。

面白いのは、食べる部分を取ったあとの種子部分を水に浸しておくと、再収穫ができることです。肥料も何も要りません。水に浸して日向に置いておくだけ。

Wikipediaを見ると、再収穫まで「10日から2週間前後」と記されているんですが、実際は1週間程度で食べられる状態になっています。植物ってすごいな、こんな小さい種に長い茎や葉を二回伸ばすエネルギーが入っているなんて、と素直に思います。

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(再収穫直前の様子。よくご覧頂くと、一回目収穫の跡が見えるはず。黄色い犬は植物管理課主任(笑)。)

ちょっと気を付けて見ていると、不思議なことに、全ての芽が均一に成長してはいません。なぜか一・二本の芽だけが一気に成長した後、残りの芽が追従するような形になります。何回やってみてもそうなり、ほぼ例外はありません。

先に成長する芽を「パイオニア」と呼んでおきますが、このパイオニア君、他の芽の10倍近い成長速度です。最終的には他の芽と同じ背丈になるんですが、なぜにこんなに速く成長できるのか。また、なぜにこんなに速く成長する必要があるのか。

植物学的に何か説明が付くのかもしれませんが、とても不思議です。生育環境に差はありませんから、遺伝子的な原因によるんでしょうかね。


我が家にきた植物、手入れはほとんどしなくても、どれも異常なほど繁茂するんですが(そういえば今までに飼った動物も皆長生きした)、この地が、何かそういう不思議な「パワー」の働く地であればいいなと思います。

風水学やパワースポットといった話を信じるわけではありませんが、お子さんをお預かりし、自分も子育てをしている最中の身としては、何かを「育てる」のに適した立地条件というものを、結構真剣に考えてしまうんですよね。

これからも頑張って、大阪随一の「パワースポット」に昇格しよっと!(笑)。