Quarantine Music 伝染病予防隔離ミニライブ

諸外国では新型コロナウイルス感染症蔓延を防ぐため、外出禁止令が出ているところが多く、皆無聊をかこっているわけですが、ここ数日、気の利くミュージシャン達が自宅・自室からミニライブをYouTubeにアップロードするケースが増えてきました。

優れた音楽家達が、コロナウイルスに感染せぬよう人々に注意を促し、皆の健康を祈っているというメッセージとともに芸を披露してくれる。啓蒙でもあり、エンターテインメントでもある。実に素晴らしいと思います。各自の部屋のムードなんかも分かって楽しいんですよね。

日本のミュージシャン達もやってくれればいいんですが、音楽事務所やら著作権やらでがんじがらめになってるんですかね。まだあまり多くないような。

以下では、最近私が楽しんだ優れたアーティスト達の “Quarantine(伝染病予防隔離)” ミニミニライブをご紹介。


Flea (Red Hot Chili Peppers) #Quarantine | March 18, 2020

“Quarantine”で検索すると(少なくとも私の環境下では)トップに出てくる映像。フリーのベースは絶品です。ブルージーでグルーヴィで。犬の鳴き声もいい感じ(笑)。


A Message from Carole King – So Far Away 2020

お年は召しましたが、今もって最高の女性シンガーソングライターでしょう、キャロル・キングは。名曲が数えきれないほどある人ですが、ここでは “So Far Away” を歌ってくれます。数時間前にアップロードされたばかりの映像です。


(embrace) Boredom / FKJ

ほんまに才能に満ちあふれてるわ、FKJ。最高。「退屈を(抱きしめて)」といったタイトルですが、これだけ才能があって、どんな楽器でもこなせたら、一生退屈なんてしないですよね。3年ほど前に出たアルバムは個人的超ヘビーローテーションになりまして、宮田塾年間ベストアルバムを受賞したんですが、まあそんなことはどうでもいいですね。


Quarantine Sessions – Smells Like Teen Spirit / Tom Misch

FKJと来れば、トム・ミッシュでしょう。近々ニューアルバムが出るはずですが、間違いなく売れます(断言)。2018年の “Geography” みんなも大好きですよね?ここでは、Nirvana の超有名曲をカバー。彼独自の色に染め上げられた曲になっています。さすが。なんか高校生みたいな自室がちょっとカワイイ(笑)。


‘Lockdown’ / Jay Kay (Jamiroquai)

おっと、ジャミロクワイのジェイ・ケイはデビッド・ボウイの “Let’s Dance” をカバー(替え歌)ですか。彼は私と同じ年でして、聴いてきた音楽がかなり共通しているはず。ボウイのこの曲、私もよく聴きましたよ。ボウイがそれまでとは違って一気にポップになった感じでしたよね。でも、ジェイ・ケイ、ちょっと太り気味なんじゃ……(笑)。


Michael McDonald: Tiny Desk (Home) Concert

このブログで何度もご紹介している Tiny Desk Concert ですが、今回の新型コロナウイルス感染症蔓延に対応して、 “Tiny Desk (Home) Concert” と銘打たれた動画が数時間前からアップロードされ始めました。ミュージシャンの自宅から音楽を送るという趣向らしい。そのトップバッターが Michael McDonald。本当にこの人の歌は魅力的です。YouTubeで別の曲のコメントに「彼だったら電話帳を歌っても感動的になる」というのがあったんですが、深く同感。私も「あの塾は電話帳でも国語の授業ができる」なんて言われたいですね(笑)。

私の大好きな “What A Fool Believes” が特にお勧め。下記動画はそこから始まるようになっています。これ、40年前の曲ですが、マイケル、声量も音程もそのころのままなんですよね。驚嘆に値することだと思います。