漢字検定1級合格 #2

今回、漢字検定一級に合格しましたが、勉強をしながら下記のようなことを考えておりました。1~3は塾としての観点、4は個人的な観点ですね。

1.塾としての存在証明

私、一般的な塾と国語専門塾を運営しており、どちらにも同じだけの熱意を注いでいるんですが、特に後者の国語塾は受験国語に特化していることもあって、近畿圏だけではなく中部地方や四国地方からもお問い合わせを頂くようになっています。こんな小規模な塾なのに、本当に有り難いことです。

売り上げや生徒数などを競う気持ちはさらさら無いんですが ー 多分他塾と比較にすらならないと思います(苦笑) ー 国語塾としての知識・指導については国内トップクラスでありたいと願っているんですね。そういう意味で、価値のある国語関連の検定試験があれば、最上級を取っておき、国語塾としての実力を証明しておかねばならないと常々考えています。

国語塾といっても、資格が必要なわけではなく、誰でも参入可能な業態に過ぎません。その気になれば、あなたも明日から開業できます(笑)。こういう業界は、勢い玉石混淆状態になってしまうわけですが、その中で生き残ることができるのは、やっぱり実力を備えた本物だけだと思うんですね。

国語を専門的に指導する者は、日本語検定1級や漢字検定1級を持っていて当然という感じになれば、この業界のレベルも随分上がるのではないか、そして生徒さん達もその利益を享受できるのではないか、などと個人的には考えるわけです。前にも書きましたが、勉強しろという人間は、やはり自分も勉強していないと。当塾もまだまだ勉強です。

2.生徒さんや保護者様に安心して頂く

より根本的な受検の動機・理由としては、通塾いただいている生徒さんや保護者さんに、とにかくご安心頂きたいということがあります。「この人についていけば大丈夫」「こいつに任せておけば大丈夫」と思って頂くことは、学力を伸ばす上で非常に大切な部分です。そのために必要とされるのは、小手先のテクニックなどではなく、指導者の圧倒的な学力・実力だと確信しています。高校生の頃の私自身、そういう先生の話しか聞く気になれなかったんですよね(嫌なヤツだな)。

あと、生徒に漢検の受検を薦めておきながら、自分が受けていないのもおかしい話だと思うんですね。

当塾でよくあった風景。

私「みんな~、機会があったら漢検を受けておくといいよ。」

生徒「ぼく漢検7級やねんけど、先生って何級持ってんの?」

私「う、受けたことないねん。多分上の級でも受かると思うけど……。副代表は2級を持ってるよ!」

論点をすり替えてどうする。説得力ゼロですね(苦笑)。副代表のおかげで、塾としての面目をかろうじて保っていたようなものです。今度からは「1級だよ」と答えられる。ほっ。

長くなってきましたので、漢字検定1級合格#3 に続きます。