暑苦しい音楽 Part2

前回の続き、暑苦しい音楽パート2です。塾とは何の関係もないので、興味のない人は飛ばして下さいね。

Born On The Bayou – Creedence Clearwater Revival

1969年の作品。「‪Born on the Bayou」(バイユーに生まれて)というタイトル自体が暑苦しい。地理選択者ならご存知かもしれませんが、バイユーとはアメリカ南部の低湿地帯。Wikipediaによると、下記の通り。

バイユー(bayou)は細くて、ゆっくりと流れる小川を意味する。バイユーは通常低地に位置し、例えばアメリカ合衆国南部のミシシッピ川の三角州地帯にある。多くのバイユーには、ザリガニ、エビ、貝類やナマズが生息する。

私にとって、「Bayou」のイメージはこの曲。高校生の頃から聴いていますが、ミシシッピの暑苦しい低湿地帯のイメージを想起させてくれます。何でも、ジョン・フォガティは作曲当時、バイユーに行ったことがなかったとの話。その想像力に脱帽です。

R. L. Burnside – Snake Drive

ミシシッピつながりで、R.L. Burnside です。バーンサイドは暑苦しく凶悪な音を出すブルースマンとして有名なんですが、ミシシッピという土地柄も無関係では無いと思うんですよね。この激しい曲は御年70歳の頃の作品。激しすぎ。The Jon Spencer Blues Explosion との共演です。

AT-AT – Polysics @ Nippon Budokan

英米系ばかりでも何なので、それ以外の音楽も。ポリシックスは一度ライブを見てみたい日本のバンドなんですが、フロントマンであるハヤシの暑苦しいハイテンションと、カヨ(キーボードを演奏しているアンドロイドという設定の女性)のクールさの対比がいい!ハヤシのハイトーンヴォーカル、私の日本語リスニング能力では、何を言っているのかよく分からないんですけどね(笑)。

李博士(イ・パクサ) 인터넷 신바람 이박사 CD1 05 이별의 부산 정거장

韓国に「ポンチャック」というジャンルの音楽があります。安物のキーボード音、キーボード内蔵のチープな打ち込みリズム。超ドメスティックな感じのコリアン・ハイパー演歌とでも言いましょうか。韓国の長距離トラック運転手が眠気を覚ますためによく聴くらしいんですが、中毒性のある音楽です。確かに上品な音楽ではないかもしれませんが、あまりに開けっぴろげで逆に神々しく思えてくる不思議。

一度日本でも(色物としてですが)ブレイクしたことがあるので、ご存知の方もいるかもしれません。ただ、その時に発売された日本製のアルバムより、韓国盤の方が遥かにディープで暑苦しい。私、輸入盤店で投げ売りされていた韓国製のアルバムを持っているんですが、全編この調子です。でもそれがいい。

「チャラチャンチャンチャラチャンチャン」「チョアチョアチョアチョア!」「プリャ〜ッハ!」あなたも気づけば暑苦しい合いの手を入れているはず(笑)。

Chambeleque – Cortijo y su Combo con Ismael Rivera

キューバのコルティーホ・イ・ス・コンボ。Cortijo y su Combo con Ismael Rivera の「En NewYork」というアルバムを持っているんですが、超高密度の演奏。サルサかくあるべしという音盤ですが、暑苦しい濃密さがあって(褒め言葉のつもり)通して聴くのが辛いぐらいの作品です。

暑苦しい音楽、YouTubeを漁っているといくらでも出てくるんですが、ひとまずこれぐらいで。

暑苦しい音楽 Part1