漢検1級勉強法 #4 スケジュール総論

スケジュールの組み方は、勉強法以上に個人差があります。可処分時間は人それぞれですし、学力もまた人それぞれですからね。前提として、漢検勉強を開始する前の私の条件を記しておきましょう。

<可処分時間>
普通のお勤めの方と同じぐらい(だと思う)。ただ、塾運営という自営業なので、比較的、時間の組み方に融通がきく面はある。平日で合計2-3時間程度、休日なら合計10-12時間程度の勉強時間が確保できる。

<漢字の学力・生活状況>
小さな頃から漢字の勉強が好き。仕事柄、(否応なく)漢字に接する生活になっている。また、古典を含む文学作品にはそれなりに触れているため、古い漢字・難しめの漢字には親しみあり。
漢検1級の勉強を開始する前に、漢検準1級・1級両方の問題に目を通したが、準1級レベルなら、勉強せずにいきなり受けても合格する漢字力があると自己判断。同じく1級レベルについては、無勉強では難しいと自己判断。

この二つの条件を大きな要素として、スケジュールを組みました。今回は、「高得点での上位合格」ではなく「短期間での合格」を目指すプロジェクトと考え(大げさだな)、3ヶ月という期間をあてることに。

3ヶ月という期間は適当に決定したものではありません。勉強を始める前に、色々な情報を収集したり、参考書を買い集めたり、過去問題を集めたりして、「必要になる知識量」を割り出し、「自分の実力・可処分時間」と比較検討した結果の期間です。まぁ、やや楽天的な観測でもありましたが……。

あまり自信がない方は余裕を持ったスケジュールを組むべきですし、可処分時間の少ない方ももう少し余裕のある計画を組んで頂くとよいでしょう。

当たり前のことですが、漢検は短期間で合格するかどうかを競う試験ではありません。自分のペースで勉強し、合格すればいい。合格の価値には何の差もありません。

ただ、覚えるべき量が多いため、あまり長い期間をかけてしまうと、最初に勉強したことをすっかり忘れてしまうというおそれはあります。そのあたりのバランスをよく考慮して、スケジュールを組んで頂くとよいのではないかと思います。

次回はスケジュール関連のアドバイスの予定。

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