漢検1級勉強法 #9 期間別-第3期

第3期(1ヶ月弱)
「本試験類似問題集の習得,過去問題集の習得」

本試験1ヶ月前の段階です。そろそろ本試験を意識した方がいい時期なのかもしれませんが、個人的にはまだまだ知識量を増やすべき段階でした。そんなわけで、第3期前半は、(過去問以外の)本試験類似問題を開拓してゆく時期としました。

本来、過去問題集が最も優れた勉強素材なんですが、そちらは最後の仕上げとして、どれだけ得点できるかを調べるために使います。

購入しておいた本試験類似問題集は以下の3冊。
 漢検合格ノート1級改訂版(一ツ橋書店)
漢字検定1級試験問題集(成美堂出版)
1級漢字検定問題と解説(新星出版社)

15日ほどで全3冊をこなす予定だったんですが、さすがにそれは無理でした。問題を解くだけなら、3冊をこなせたでしょうが、「自分の知らない知識を見つける→関連知識を調べる→カード化する」という勉強方法を取っていたので、2冊をこなすのが精一杯でした。新星出版社の問題集は現時点での出題傾向と大きくズレがあったので、パスすることにして、上記の2冊を勉強素材として選択しました。

最初は、「知らない語についてはいきなり解答を見て覚えてゆく」というスタイルで問題集をつぶしていったんですが、成美堂出版の問題集の後半あたりからは、実戦的にテスト形式で解くようにしてみました。成美堂出版の方は、本番同様の模擬試験形式になっており、解くのがとても楽しかったんです。一応、どの回も合格点を上回る得点が取れるようになっていたので、一発合格の自信が出てきました。


そして最後の仕上げ、実際に出題された過去問の勉強です。

実際に出された過去問ほど、試験勉強をする際に大事なものはありません。何度かブログでご紹介している通り、過去問は学校・出題者からの公的メッセージです。「こんな問題が解ける学生が欲しい」「こういう勉強をしてきて欲しい」という内容が入学試験過去問には含まれているはず。私が受験生を指導する際、過去問を重視するのはそういう理由からです。塾・予備校作成の問題なんて後回しでOK。

話はそれましたが、漢検だって事情は同じはずです。「1級が欲しいヤツはこういう漢字を読み書きできるようにしてくれよな」というメッセージを読み取らねばなりません。

そういうわけで、勉強の最初の方に『漢検完全征服1級』(実際に出題された過去問題を抜粋した問題集)を、最後の仕上に『過去問題集』を持ってきたわけです。

実際の過去問を33回分(約11年分)用意しておいたんですが、勉強方法は上記の問題集と同じです。つまり、「問題を解く→自分の知らない知識を見つける→関連知識を調べる→カード化する」という方法です。

問題を数回分解いて採点してみると、どの回も180点(得点率9割)を超えていました。満点の回も数回。「合格はもう間違いないけど、ひょっとしたら上位合格することも可能かも。もしかして満点で表彰?」などという馬鹿な気持ちが生じてきました。

そのせいで、直前勉強の密度はさらに高まる事になりました。ニンジンがぶら下がっていると思い切り走る性格……。過去問題を徹底的かつ全面的に検討し終わったのは本試験4日前でした。

(ちなみに、本試験での得点は問題が難化していたこともあって、176点でした。人生とはそういうものです(苦笑)。)

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