Part1の続きです。
塾として無視できないのは、携帯電話が「貴重な時間を侵食する」という点です。
中学生以上は、ただでさえクラブ活動に膨大なエネルギーと時間を費やしているのに、帰宅してから携帯電話の通話・メールにも長時間を使うとなれば、勉強時間が捻出できないのは当然です。
何を今更、ゲームやテレビと一緒じゃないかと思われるかもしれませんが、携帯はそういった「時間喰い虫」とは、かなりレベルが違うように思います。ゲームやテレビだと、問題になるのは自分をコントロールする気持ち・能力だけです。つまり自分さえ真剣になれば、ゲームやテレビを制限することが出来る。
しかし、携帯電話の場合は、通話にせよメールにせよ「相手」があってこそ成立します。自分が強い気持ちを持っても、他者がズカズカ踏み込んで来ることが多い。
しかも思春期は人間関係にとてもナイーブな時期です。「相手」から嫌われたり無視されたりすることを異常に恐れる時期だと言ってもよい。勢い、来たメールには必ず即座に返答するということになってくるわけですが、携帯電話を気にしながらの、しかもしばしば中断しながらの勉強が、どういうことを意味するかは容易にご想像いただけるかと思います。
Part3に続きます。