奇特な人

忙しかった春休み期間も終わり、ようやくトレーニングの時間を取り戻すことができました。久々にプールに行くと、何だか軽く泳ぎを忘れています(笑)。

もちろん、溺れてしまうという訳ではありませんが、微妙にストロークにズレが生じているんですよね。「あれっ、左手がいつもより数センチ外を通ってる、うわっダサっ!」みたいな感じです。しばらく泳ぐと勘が戻ってくるんですが、運動も勉強と同じで継続が大切ですよね(とむりやり勉強話に持ち込む)。

さて、プールの帰りに、ロビーでえっちらおっちらとワークブーツを履いていると(二輪で移動するときは安全上の理由から必ずブーツを履いています)、見知らぬ女性が私に嬉しそうに話しかけてきます。結構お年を召していらっしゃる女性、老齢といって差し支えないでしょう。

女性「きゃ〜!お兄ちゃん可愛いわね!」

私「は???」

女性「本当に可愛いわね!」

私「ブーツのことですか?」

女性「いいえ!あなたのことよ!可愛いわ!もう可愛いんだから!」

私「……」

あの……、43歳のおっさんを捕まえて「可愛い」はないでしょう(笑)。隣にいる男性もめっちゃ受けてるし。私、どちらかというと童顔のようでして、年齢以下に見られることが多いんですが、個人的にはそれが嫌でたまりません。

いいおっさんに向かって「可愛い」なんて言うのは失礼に当たるぜ!と文句を言いたいところですが、その女性の様子を見るに、どうも本心で褒めてくれている模様。結局、「あはは……あはは……どうも……」としか言えなかった私はヘタレです。

褒めるんだったら、「イケメンですね」なんて言って欲しいんですが、なかなかそんな奇特な方はいません。

なお、国語の指導者として一言申し添えておきましょう。
奇特」とは、「奇妙で変だ」という意味ではありません。現時点ではそれは誤用で、「言行や心がけなどがすぐれていて、褒めるに値するさま」というのが正しい意味です。

じゃあ上記の文章内での使い方は間違っているって?いやいや、そこは嘘でもいいから正しい使い方だと言って下さいよ(笑)。