一説によると、ヘビーリーダー(という日本語はあるんでしょうか?)と言えるのは、雑誌を除いて1ヶ月に50冊以上を読破する人とのこと。もちろん、そこまで読書時間がとれるはずもない私は、単なるライトリーダーであります。
ただ、工夫一つでそれなりに読書時間を捻出できるということも確かです。私がお薦めするのは「入浴中の読書」。そこまでして本なんて読みたくない!という人は、以降お読みとばし下さい。
なぜか書籍って「汚してはいけないもの」「大切に扱うべきもの」という先入観を持たれることが多いんですが(そしてそう扱うべき書籍があるのも事実ですが)、現代社会では、書籍もある意味「消耗品」として考えた方がいいと思うんですよね。そもそも保管できるスペースにも限りがありますし。
そんな風に書籍を消耗品として捉えたとき、お風呂に書籍を持ち込むのはごくごく自然な考え、ということになります。濡れてもOK、グチャグチャになってもOK。一度読んだら捨てるものですから。
ただ、書籍はそれなりの値段のするものですから、新本をいきなり風呂に持ち込むのは、ちょっともったいない気もします。そこで登場するのがブックオフ。ブックオフの105円均一コーナーには結構面白い本が揃っています。読んでいなかったベストセラー(個人的にはベストセラーにすぐには飛びつかない)、古い文学全集、芥川賞などの文学賞を受賞した作品、歴史小説などなど。中身もとくに確かめず、表紙だけで決めて(いわゆるジャケ買い)、どしどし買い物かごに。一回でだいたい20-30冊を買い込むんですが、それでも2000-3000円程度。ちょっとした新本1冊分です。週に2冊程度読むとすると、3ヶ月間をこの金額で楽しめることになります。
活字中毒なので、2段組で細かい字がギチギチに詰まった本を見つけると大喜びです。昔の文学全集なんかに多いパターン。ちなみに、こうした文学全集のうちの1冊なんかは、真っさらに近い状態のものが多いんですね。前の持ち主が、購入したものの本棚の肥やしにしてしまい、そのまま売却に至ったというケースなんでしょうが、少し本が可哀想な気がします。奥付を見ると刊行が昭和40年代なのに、全く読まれた形跡なしだったり。こういう本は、「私が今からちゃんと読んで成仏させてあげるからね」という気持ちで読んでいます(笑)。
時にはつまらない本に出会うこともあるんですが、そんな時は途中でも迷わずポイッ。つまらない本を最後まで読む必要はありません。面白い本はいくらでもあるのですから。
で、意外に面白いのが芸能人の本(105円コーナーにゴマンとあります)。ゴーストライターが一生懸命、タレントのレベルに合わせて書いているんですが、どこかで破綻していたり(笑)。正直にタレント本人に書かせたと思しき本は、文章がメチャクチャで、どうやって添削しようかと頭を使いながら読んだり……、ってマニアックすぎる読み方でしょうか。
我が家の風呂場の脱衣場の片隅には、こうした本が積み上げられております。個人的には古本が苦手なんですが、これだけは例外。
ともあれ、お風呂で読書、おすすめです。