Welcome to the Jungle (ジャングルへようこそ)

2CELLOS – Welcome To The Jungle [OFFICIAL VIDEO]

Guns ‘N’ Rosesで紹介するのも芸がないので、今日は 2CELLOS で行きましょう。ロックが好きな方なら、アクセル・ローズのハイトーンヴォイスで Welcome to the Jungle! と脳内再生されるはず(笑)。お暇な方は、曲でも聴きながら読んでみて下さい。


当たり前のことですが、私たちの住むこの社会の状況は、日々変動しています。ただ、その変動の度合いについては、時代によってかなりの差があるのではないか。

例えば、江戸時代の元禄期なんかは、今の私たちから見ると、日本人全員で太平の眠りをむさぼっていたようなものでしょうし、戦国時代ですら、戦国大名をはじめとする戦闘人員以外は、同じようなものだったのではないかと想像します。

逆に、明治維新頃と太平洋戦争前後、これは日本史的な観点からしても、間違いなく大変動の時代でしょう。この二つの大変動の共通性は、欧米諸外国との摩擦・軋轢が直接の原因となっているところです。それまで政治的に幼い子供であった日本が、かなりスレている欧米諸国に睨まれたり絡まれたりした、といったところでしょうか。


昔の話はさておき、今の時代の社会変動の度合いはどうでしょう?

個人的な意見ですが、今は、明治維新頃・太平洋戦争頃と変わらない、またはそれより大きな変動の時代だと考えています。

「変動・変化」というと、何か希望に満ちたもののように聞こえるかもしれませんが、もちろんそうとは限りません。「変動・変化」を活かして自分の立場を強化していく人もいれば、どんどん落ちぶれてゆく人もいるのが世の常です。万人を喜ばせる変化はあり得ない。

ただ、好むと好まざるとに関わらず、現代の社会は、国際的に見ても、国内的に見ても、明らかに「変化・変動」を求めているように思えます。

アメリカの大統領は ” We can change! ” と叫び、日本では、「なんとか党をぶっつぶす!」と首相が吼える(そして実際に政権交代が起きた)。私の住まう大阪では、先だって地方自治体首長の選挙が実施されましたが、その結果もこの流れの上にあると理解すべきなのでしょう。

社会が変動を求めている以上、それを押しとどめることは誰にもできません。良い結果が生まれるか悪い結果が生まれるか、そんなことは関係なし。

では、平成の社会変動がどんな結果を生むのか。これまた個人的な意見ですが、今回の変動の帰結は、「激烈な競争社会の出現」であろうと思います。イメージとしては、昔なら上位50パーセントぐらいに入っていたら何とかなった勝負が、上位5パーセントに入らないと生き残れない勝負になるという感じでしょうか(10年後には現在ある職の72%は価値を失うという説もあるぐらいです)。加えて、「日本社会の総体的な幸福の量」というものを考えられると仮定して、その量は大きく目減りしてゆくのではないか。

根拠はいくつもありますが、その最大の根拠は「日本の急激な人口減少」です。私などは、人口減少と無縁な社会問題を見つける方が難しいぐらいだと考えているんですが、正直に言って、人口を実効的に増加させる方法は、ほぼ存在しないに等しいでしょう。仮に人口増加政策が上手くいったとして、その効果が現れ出すのは50年後100年後といったレベルですから、まぁ、考えに入れない方がよい。


読み返してみると、なんだかかなり悲観的ですね……。

でも、一方でこうも思うのです。社会情勢が右肩下がりになるからといって、自分まで右肩下がりになる必要は無いだろうよ、むしろチャンスとも言えるんじゃないのか。激烈な競争社会になるならなるで、競争に勝てばいいだけじゃん。野垂れ死ぬかもしれない、生き残れるかもしれないという時代は、それはそれで面白い。ある意味、とても楽しい時代に巡り会っている。

まぁ、大体の人はそういう話をすると暗い顔をなさるんですが(うちの家族もです(笑))、ものは考えようではないかと。今の時代、あまり深く考えずシンプルに自分の力を高めていく、それに尽きると思います。そして、「自分の力を高める」ことに「勉強」が最も役立つのは、子供も大人も同じ。そういう意味で、「一生涯勉強!」という姿勢は、今後最も重要になるライフスタイルだと思っています。

同じジャングルなら楽しまないとね!