教室における新型コロナウイルス(COVID-19)感染症への対策あれこれ

長期的な対策が必要になりそう

長期戦になることは間違いなさそうなコロナウイルス禍。国民全員が振り回されている感がありますが、しばらくは皆で頑張るしかない局面なんでしょうね。

大変な時代が来てしまったなと思いつつ、当塾としては、教室運営にもできる限りの対策を行っています。他の教室運営者の方々にも役立つかもしれませんので、現時点(2020.04.06)での当塾の取り組みをまとめておこうと思います。

エタノールと次亜塩素酸ナトリウム水溶液による消毒

生徒さんが当塾に到着しだい、エタノールを噴霧して両の手を消毒してもらいます。シュッシュッ。授業開始前と終了時には机や椅子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液で消毒。こちらは、それなりに強い薬剤とのことなので、私か副代表が責任をもって、濃度や用法を厳守しつつ、フキフキ。これが各授業ごとに必要な作業となりますので、一人では到底運営できません。片方が指導している間に、タイミングを見計らってもう片方がシュッシュッ、フキフキ。二人で運営していてよかった。

(後述しますが、勉強してみると、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の取扱については改善の余地があることが判明しました。よって、このオペレーションは今週から少し変えるかもしれません。)

教室の常時換気

もちろん、換気も重要。原則として換気窓は開けっぱなしで授業・指導を行なっています。暖かくなり始めた時期でまだよかった。エアコンで空気の流れを作り、換気窓から室内の空気を外に排出するというふうにしています。

各人の密接を避ける

各人が密着しないことも大切だと聞くので、各人の席はできるだけ離れるよう設定しています。今までは、好きなところに自由に座っていいよ、というシステムだったんですが、今は私たちの方で座席指定。一応生徒さん用の座席は15席程度用意してあり、そこに1クラス最大で5名(受験国語部については2〜3名)を指導するというスタイルにしているので、それなりに余裕のある状況になっているとは思います。

ただ、私たちの時代(昭和時代と思って下さいね)と違って、令和の子供たちは教師の真ん前に座ることを厭わないことが多いんですよね。むしろ真ん前に座りたがる子が多いぐらい。私たちの子供時代は、先生の真ん前の席なんてまっぴら御免でしたが……。

熱心なのはいいけど、万が一コロナウイルスに感染することがあってはいけないから、今はこの列に座るのはやめようね〜と毎日毎時間告げるのも疲れてきて、机に下記のような紙を貼り付けています。それにもかかわらず、そこに座ろうとする生徒多数。私達がエラいわけじゃないんですが、敬して遠ざけておくれ(笑)。

次亜塩素酸水による空間除菌

あと、できる限り空間の除菌も行いたいと考えておりまして、できるだけ早めに次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム水溶液には非ず)による空間殺菌も導入する予定です。その辺りの勉強やら、商品の選定で日曜日もバタバタ。

それなりの費用はかかりますが、パナソニックの次亜塩素酸水除菌システム「ジアイーノ」を教室に導入することを決めたんですが、かなり出遅れてしまったようで、すぐには入手できなくなってしまっていました。あちゃ〜。とりあえず機器の発注をかけておきましたが、導入までには少し時間がかかりそうです。

ということで、ジアイーノ導入までは次亜塩素酸水を準備して、ほぼ同様の効果が得られる方策を取る予定です。いきなり化学の勉強をせねばならないとは、人生何があるか分かりません。大学受験の際は生物選択だったので、「昔取った杵柄」とは言えないんですが、まあ何とか理解できてよかった(笑)。

次亜塩素酸水の準備はいいとして、その噴霧をどうするのか。塩(えん)として塩化ナトリウムができるならば、電気製品である加湿器は錆びついてしまうはず。困ったなと思っていたんですが、下記のような物質・化学反応を利用すれば、できる塩は炭酸水素ナトリウム(重曹)じゃないですか!これなら電気製品への悪影響はあまりないはず(重曹は加湿器の清掃に使われるぐらいなので)。

NaClO + H2CO3 = HClO + NaHCO3
(次亜塩素酸ナトリウム + 炭酸水 = 次亜塩素酸 + 炭酸水素ナトリウム)

今になって考えてみると、近所の医院さんが次亜塩素酸水の噴霧に使っていらっしゃった加湿器も、高価で特別なものには見えなかったので、多分同じ考えでいらっしゃるのではないかなと気付きます。新たな加湿器が準備できるまでは、私達の手で次亜塩素酸水を適宜噴霧するという形になるかもしれませんが……。

何やかやと授業以外のところでバタバタしておりますが、いずれにせよ、生徒さんの健康(それはひいては保護者様や私どもの健康でもあります)を守れるような教室環境をできるだけ築いておきたいと考えております。

教室以外での受講について

なお、教室という場ではなく、遠隔の場で授業を受けるケースについては、あれこれ考えを巡らせているところです。実は、そうした授業形態のご要望を10年以上前から受けておりまして、数年前からは実際の機材を見学したり、業者さんに話を聞いたりして、少しずつ勉強を進めてきたところです。

当方の時間やスペースの関係から、実現させてはいませんでしたが、今回、コロナウイルス感染症の蔓延という予想外の事態によって、こちらの方も、ある程度話を進める必要が出てきたのかもしれません。いずれにせよ、生徒さんたちの勉強を極力止めない方向性で運営したいと考えております。

心より感謝いたしております

最後になりましたが、コロナウイルス騒動が始まって以来、保護者様方が当塾にお示しくださった様々なあたたかいお心遣い、私も副代表も心より深く感謝すると共に、塾運営のうえでの大きな励みとさせていただいております。本当にありがたく存じるばかりです。