教室運営の方針について ― 緊急事態宣言発令をひかえて

本日(2020.04.07)19:00に、政府から緊急事態宣言が発令されると思われますが、その前に現時点(2020.04.07-12:00)での当塾の考えをお伝えしておきたいと存じます。

(注) 本日(2020.04.07)は通常通り授業を実施いたします。

今回の緊急事態宣言も、法的観点からは、今までの「行動自粛要請」と変わるものではなく、「塾教室での授業を(法的に)禁ずる」ものではありません。

ただ、事ここに至った以上、「社会全体による防疫」という観点を軽視するわけにはゆかないことも事実です。

前回記事にてご紹介した通り、当塾の場合、受講者を最大限で五名(受験部は二〜三名)と設定し、消毒作業を徹底することにより、教室内の環境を比較的良好に保てているのではないかと考えておりますが、家からの外出自体を回避することが求められる状況になりつつある今、授業を教室で実際に行うことが、「反社会的・反道徳的」にならないだろうかという思いがあります。

その一方で、学校授業の行われていないここ数週間の間だけでも、生徒達の学力の低下・毀損がはっきりと見て取れることが増えつつあり、彼・彼女達の学習を止めることはできるだけ避けたいという思いも強まっています。

これらの思いの狭間で悩み苦慮しているのが、私どもの偽らざる現状です。


今まであまり言及してきませんでしたが、当塾のオンライン授業・ネット授業に対する備えは、ほぼ完了いたしております

インターネット回線は以前から最高品質のものとしてありますし、近々さらなる回線増強工事を行う手はずも整えてあります。授業に必要な端末なども複数用意し、あとは細部の詰めを行い、実際の運用の中で生徒さんのニーズに合わせる作業を残すのみという段階です。

ただ、大きな問題点があります。それは、オンライン授業の成否が、受講者側の通信環境・端末環境に大きく依存するという点です。

双方向授業がうまく運用できるかが、生徒さん側の環境(ネット回線の質・端末の品質や習熟度など)に大きく依存している以上、私達の努力だけで何とかなるとは言いきれないところがあるわけです。

この点こそが、私どもが対応に苦慮しているところであります。

ただ、今までの運営(特に10年前の鳥インフルエンザによる一斉休校)から、かなりのノウハウを蓄積しているのも事実であり、この「家庭内受講」「オンライン」という方向性を打ち出してゆくことが、今回の緊急事態宣言への対応として妥当なところかと考えています。


いずれにせよ、

1. 塾生の学習環境の維持
2. 塾生および保護者様の健康維持
3. 社会全体の防疫

これらのベストバランスを考えて、塾生のお役に立てるよう努力する所存です。皆様も不安な日々を過ごされているかと存じますが、ご自愛下さいませ。

また正式な運営方向が定まりましたら、ご報告させていただきます。