漢検1級勉強法 #3 合格率&合格者数データ分析

次に漢検1級の合格者数&合格率データを見てみましょう。
平成22年9月1日発表の最新データを反映させてあります。

データ数値は下記ウェブサイトを参照しました。いずれも複数回合格者(リピーター)と初回合格者を合わせた数値です。
年度・回ごとの級別志願者数・合格者数結果 | 調査・データ | 財団法人 日本漢字能力検定協会
http://www.kanken.or.jp/investigation/result.html

表およびグラフの作成はブログ作成者。

<漢字検定1級 志願者数・受検者数・合格者数・合格率>

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こうしたデータを見ると、

・平成19年度まではかなり難度の高い問題が出題されていた。
・平成20年度から少し易化している。
・平成21年度はかなり易化した。

ということが分かります。

実際に、勉強の一環として過去問題を検討しましたが、上記のデータから受ける印象にぴったり合致していました。

受検前にこうしたデータを見て、平成22年度第1回の難易度を下記のように予想していました。

(上記データには平成22年度第1回のデータも含まれていますが、私が受検する前にはもちろん当該データは出ていません。)

漢検協会としては、最上級のブランドを保たせるため、あまり合格率を上げたくないはず。

H21年第3回は異常なほど高い合格率(易しい問題)になってしまっているので、揺り戻しがあるのではないか。
↓ つまり
年度の区切りも良い平成22年度第1回からは、かなり合格率を下げる(難しい問題にする)可能性が十分にある。

具体的には、旧来通り10パーセントを少し割るぐらいの合格率?

難度が高ければ高いほどリピーターが有利になるので、初合格者はその内の3割、全受検者からすると3パーセント未満と踏んでおくべきだろう。
↓ とすると
かなり上位を目指す勉強をしないと一発合格できない。

もし仮に、前回と同じく易しい問題のままなら、確実に合格できることになるわけだし、それはそれでいい。

安易な勉強をせず綿密な勉強をしよう。

こうした予測・方針のもと、勉強を始めました。

ちなみに、試験当日、検定問題を見るとやはり難化していました。その時点で、今回の全受検者の合格率は10パーセント未満になるだろうと思っていましたが、先般発表されたデータを見ると、バッチリ的中。受験生を見るのが仕事なだけに、そういう勘が研ぎ澄まされるようです(笑)。

ついでに今後の予想もしておきましょう。今後しばらく、漢検1級の合格率は10パーセント未満で推移するのではないかと思います。漢検協会側から考えて、合格率を上げるメリットが見あたりませんから。

(回によって異なりますが)1級合格リピーターが5-7割を占めるということを考えたとき、かなりしっかりした勉強をしておかないと、初回合格はおぼつかないと理解しておくべきでしょう。

平成20年度・平成21年度のように合格しやすい年度は、しばらくやってこないと腹をくくるべし!


この漢検1級、歴代の最年少合格者は10歳とのこと(それも数名いるらしい)。素晴らしいですね。私も、小学生時代に漢検ありせば、喜び勇んで最年少合格を目指していたと思うんですが、当時は漢字検定なんて影も形もありませんでした。今の子供は具体的な目標があっていいな、と羨ましい気がします。

我こそはと思う小学生・中学生は、是非漢検1級に挑戦してもらいたいと思います。漢検1級は、ある意味、「暗記テスト」でもありますから、小学生・中学生にも合格のチャンスはあるでしょう。

ただ、上述のように難化傾向が続く限り(その可能性は高い)、小学生・中学生段階での合格は難しくなるんじゃないかという気はしています。あくまで個人的な感想ですが……。

なお、中学受験・高校受験を控えている場合は、そちらの勉強を優先すること。中学受験や高校受験に、漢検1級の勉強自体は全くと言っていいほど役立ちません。

次は勉強のスケジュールを紹介したいと思います。

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