漢字の採点

完全少人数制宮田塾の方の話です。

小学生に漢字を指導する際は、原則として私たちの方で、実際に生徒が書いた字をチェックして丸付けするようにしています。確かに手間はかかるんですが、生徒本人に任せると、たいていの場合間違いを見落としてしまいます。

算数なんかですと、私たちが前で答を読み上げて丸付けをさせるということが出来るんですが、漢字ばかりはそうしない方がいい。

何故なら、間違った字を書いている場合、少なくとも本人は「正しい字」だと思って書いているわけで、同じ人間が丸付けをすると、やはり誤字も「正しい字」に見えてしまうからです。ちゃらんぽらんな生徒のみならず、真面目な生徒でもそれは同じ。

そんなわけで、漢字のチェックは私たちの領分になります。微妙な間違いも見落とすことなく、一人一人、「ここはハネないとダメだよ」「ここは2画ではなく1画で書くように」という風に指導しております。

まれに生徒から、どうしてそんなに速く間違いを発見できるのかと尋ねられることがありますが、間違っている漢字は、どことなくノートから浮かび上がって見えるんですね。もちろん、授業時間内に採点を捌ききる必要性から身に付いた職業的スキル、という側面もありますけれど(笑)。