Part1の続きです。
教養小説(Bildungsroman)と言われると構えてしまいますが、実はこのジャンル、日本では「漫画」というスタイルで結構読まれているのではないかと思います。例えば「ドラゴンボール」が人気を博し続けているのは、主人公悟空たちの努力・成長が描かれているからではないかと。(少年漫画は多かれ少なかれ、こういう側面を持っている気がします。)
漫画に関して言うと、私が素晴らしいと思うものは、いずれもBildungs漫画(勝手に命名しています)の類です。
現在も進行中のもので言えば、
Dr.コトー診療所 / 山田貴敏
青年医師が医の倫理や現実と葛藤しながら成長してゆく話。
(TVドラマでご存知の方も多いと思います。)
バガボンド / 井上雄彦(吉川英治原作)
剣聖とまで呼ばれた宮本武蔵の修行時代。
佐々木小次郎のエピソードも少年時代から描かれています。
ピアノの森 / 一色まこと
厳しい生活環境に生まれた少年がピアノを介してその天才を開花させてゆく物語。
上記いずれも、単行本が発売されると飛びつくようにして購入しています(笑)。現実であれ、虚構であれ、人間が成長するのを見るのは楽しいことです。
なお、後二者は、かなり過激な表現(殺戮シーンや性的な描写など)があり、子供向けではありません。塾のブログなので、一応念のため。