5月になればかなり時間的余裕ができると思っていたんですが、全然そんなことはなく(笑)、忙しい毎日を送っております。
そんな中、時間を作ってコンサートに出かけてきました。日曜日の夜、神戸市塩屋の旧グッゲンハイム邸で行われた、早川義夫氏と佐久間正英氏のコンサートです。私、早川義夫さんのファンなんですが、なぜかライブに伺う機会に恵まれず、今回が初めてとなります。
洋館の小さな会場、というか部屋は、とても暖かい雰囲気でした。40〜50名程度の観客は(なんという贅沢!)、みな早川さんの歌・ピアノと佐久間さんのギターにじっと耳を澄ませ、一音も聞き漏らすまいという姿勢。
お二人の熱演はとにかく感動的で、何から書けば良いのかまだ整理が付きません。ずっと前に、「美しいものは人を黙らせる」という歌詞を聴いて以来、このフレーズが私の頭の中にこだまし続けているんですが、両氏のライブはまさにその言葉の通り。何度も涙がこぼれてしまいました。ここまで人の魂を揺さぶる歌を歌う人は珍しいと思います。
終演後、ご本人にサインを頂き(ミーハーですね)、エッセイ集が素晴らしかったことと、「身体に電流が走りました」という言葉をお伝えしました。自己満足かもしれませんが、正直な気持ちを氏にお伝えしたくて堪らなかったので……。
また落ち着いたら、このライブの話を書いてみたいと思います。
早川さんの書く曲の歌詞は、とても素晴らしいんですが、塾に関係しそうな歌詞をご紹介しましょう。
早川 義夫 「この世で一番キレイなもの」
キレイなものは どこかに あるのではなくて
あなたの中に 眠ってるものなんだ
いい人はいいね 素直でいいね
キレイと思う 心がキレイなのさ
もうね、本当にその通りだとしか言いようがありません。
私が人に勉強を教えるという仕事をし始めて、痛切に感じたこと。それは「素直さ」が美徳だということです。
「素直さ」というのは、こちらの言うことを黙って聞いてくれるというような単純な事柄ではありません。批判的な気持ちを持たず唯々諾々と人にしたがうというような事でもありません。
何と表現すれば良いかちょっと迷うんですが、強いて言えば、「心のまっすぐさ」とでも言いましょうか。心の奥底に自分や他人、そして人生への肯定感があると言ってもいい。
心のまっすぐな人を教えることはとても楽しく、(相手が子どもであっても)自分もその姿勢に学びたいという気持ちになります。
素直な人は強い。素直な人は伸びる。素直な人は人を惹きつける。
塾の教室やそれ以外の場所で、素直な人に出会う度、私はいつも、本当にいつも、早川さんの「いい人はいいね 素直でいいね」という言葉を思い出してきました(時に心の中で口ずさんだりも)。私がひねくれ者だから、余計にそう思うだけ?確かにそうかもしれませんが、やはり素直な人には人を惹きつける力があるのは事実です。
不思議なことですが、「私は素直じゃない」「僕は素直じゃありません」と言う人に限って、私から見ると「素直な人」なんですよね(笑)。
話がそれてしまいましたが、上記ライブの話はまたゆっくりと文章にしてみたいと思います。
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