初回面談についてあれこれ

毎日毎日妙に忙しく、ブログの方を随分長い間放置いたしておりました。

例年のことですが、夏休み前に多くの方が体験授業においで下さることがその一因です。さらに、ご入塾下さった場合(とても有り難く存じております)には、様々な事務が発生します。

その中でも、とりわけ重要な機会として私どもが重視しているのが初回面談。読解力でも学力でも、そうそう簡単に伸びるものではありませんから、少しでも効率的に伸ばせるよう、保護者様から生徒さんの生育歴など様々な情報を伺うとともに、我々の方針を説明させていただく機会です。要するに保護者様と我々の「情報すり合わせ」の機会ですね。

この初回面談、正直に申しますと、かなりの時間的・労力的コストがかかります。まず面談時間はだいたい30分程度を予定していますが、その範囲内で終わることは結構めずらしい。

私どもの方に聞いておかねばならない情報があるのは当然ですが、保護者様としてもこれは是非伝えておきたいという情報をお持ちのはず。またそれに止まらず、これは伝えておいた方がいいかしらといったレベルの話もお持ちのはずで、些細な事(と主観的にはお思いの事柄)でも出来るだけ伺うようにしています。

もちろん、プライバシーにわたることに首を突っ込む気持ちは毛頭ございませんし、お話しになりたくないことはお話し頂かなくて全く構わないんですが、何か些細な情報がその生徒さんの指導に役立つことはあり得るんですよね。

そうしたプライバシーにわたる可能性のあるお話をさせていただく以上、(他の生徒さんを含め)教室に他の方を入れることはできないため、面談時間枠にも制約がありまして、午前中に教室においで頂いたり、授業終了後の夜遅くに教室まで足を運んでいただいたりしております。保護者様方にはご迷惑をお掛けしているんですが、守秘義務を厳密に遵守する当塾の姿勢とお考え頂ければと考えております。

で、初回面談に必要なのは、面談そのものの時間だけではありません。面談準備作業、面談後の情報整理作業、教材の準備作業、ご請求の処理、その他諸々のための時間が必要でして、なんか授業時間以外は一日PCに向かってたな、みたいな日も。

しかし、初回面談が特に重要であることは経験上間違いないので、これからもこうしたスタンスは変わらないだろうと思います。他塾さんとほとんどお付き合いがないので、よくは知りませんが、おそらくはどこの塾さんもそうなんじゃないでしょうか。


私どもも生徒さんに教え始めて30年以上が経過致しておりますので、本当のところを申し上げると、面談前体験授業の段階でも、読解力や学力に関する情報や今後どういう方向で勉強させてあげればよいのかはかなりの精度で読み取れている自信はあります。

ソースは体験授業に参加してくれた生徒さん本人の動作・行動、言葉、そして書いてくれたものなどですが、外れた覚えはあまりありません。そこは経験豊富なプロですので。エヘン(笑)。

ただ、体験時は原則として通常授業に混じってもらいますので、私どもも指導で忙しく、保護者様にそれらの情報をお伝えする暇はありません。また時間があったところで、初対面の我々からあれこれ言われても信頼しにくいでしょうしね。そんなわけで、私どもの感知し得た情報については、面談の際にお伝えするようにしています。

とまあ、そんな感じでお盆休み前を過ごしておりますが、次にお問合せや体験授業が増えるのは、だいたいの場合、夏休み明けです。「夏休み期間中講習会に参加し続けていたのにさらに成績が下がってしまった」とか「夏の間あんなに国語の勉強を頑張ったのにまた偏差値が下がった」というようなご相談を受けること毎年でございます。

なかなかお受けしにくい学年や曜日もございまして、申し訳なく存じておりますが、お気軽にご相談頂ければと存じます。さあ、お盆まであと1週間頑張ろう。