「テイラー・スウィフトは日本になんて来ていない」

まあ贅沢な悩みだということは重々承知しているんですが。

私の従事している塾稼業、当たり前のことながら、夕方から夜にかけてが主な稼働時間。もちろん午前から夕方にかけても仕事や個人的雑用をこなしてはいますが、こちらは比較的、時間の自由が利きます。飛び込みの案件が入ってきたので、午前中にしようと思っていた用事を午後に回すとか。

ただ、授業時間である夕方から夜にかけては、時間を決めて生徒さんに来てもらっている以上、仕事を自由に移動させることは不可能です。もちろん、その時間帯にプライベートな時間を持つことも不可能です。

それで何が困るというわけではないんですが、ただ一つ困るのがライブなんですね。特に音楽のライブ。

演劇はまだいいんです。数日間の興行になっていることが多く、休みの日に行ける可能性が高いですから。(あまり行く機会はないんですが)モーターサイクルのレースもこれまた日曜日の開催が主なのでOK。音楽でもクラシック音楽なら日曜日開催がメインなので、これまたおおむねOK。

問題はポピュラー音楽なんです。私の好きなバンドはそれほど集客が見込めないせいか、平日の夜にライブが開催されることが多く、本当に悔しい思いをすることがあります。まず日本では拝めないようなバンドが大阪にやってくる!10年ぶりの来日じゃないか!大ファンなんだよ!うおおお!日時は!

平日の夜やんか……。思いっきり授業してる時間やんか……。

いや、他の都市で日時が合うならそこまで出向くんですよ。「距離感狂ってる勢」なので(笑)、名古屋・広島ぐらいなら余裕でOK、東京でも本当に見たいなら日帰りで行くんですが、そのいずれもが仕事時間と完全に重なっていることが非常に多いんですよね。

一期一会の言葉通り、ライブって本当にその時にしか体験できない事柄だと思っています。私は生来的に音楽好きであることに加え、モノよりも体験に重きを置いて生きているので、ライブを体験する機会が失われるのはかなり寂しいところです。

実際、今まで感銘を受けたライブは数知れずありますが、その中にはもう解散してしまって見ることが叶わないバンドのライブもあれば、他界したミュージシャンのライブもあります。類い稀なる天才プリンスは既に鬼籍に入り、アフロビートの司祭のようだった江戸アケミはライブ数ヵ月後に不幸な事故で亡くなって。やっぱり相手も私も生きているうちに、同じ空間で同じ音楽を大きな音で楽しみたい。それは人生における大きな大きな歓び。

といっても、仕事の方が大事なのは間違いありません。ではどうしてその矛盾を解決するのか。私は、ライブに参加できないと分かった瞬間、当該ライブ情報を完全に遮断するようにしています。そしてそのライブはなかったものとする(笑)。

○○来日決定とな!うおおお!日時は!

東京公演:火曜
名古屋公演:水曜
大阪公演:金曜
福岡公演:火曜

全部仕事の時間とかぶってる……終わった……終わった……(涙)。

その後は、そのミュージシャンやバンドの情報を遮断します。え?○○?そんなの日本に来てないよ、うん、来ない来ない。

例えば最近だとテイラー・スウィフト。The Era Tour が絶好調なのは、世界中の皆が知るところ。ツアーに組み込んでもらえなかった国の首相は、ライブ開催を彼女に直訴し、アメリカ合衆国議会ではチケットの販売方法が熱く議論されるほど。

何度かこのブログにも書いていますが、私はテイラー・スウィフトをミュージシャンとして高く評価しています。単なる流行ではない力強い音楽。一度ライブを見たいと思っているので、来日ライブ決定の報を聞いて喜んだんですが、ライブ日程は下記の通りでした。

2024.02.07(水):東京ドーム
2024.02.08(木):東京ドーム
2024.02.09(金):東京ドーム
2024.02.10(土):東京ドーム

東京のみの開催は良しとしましょう。でもなんで全部仕事時間とかぶるん?なんでなん?一回ぐらい日曜にしてくれてもええやんか……。グスッ。

というわけで、ブログ表題「テイラー・スウィフトは日本になんて来ていない」とあいなる次第。うん、テイラーは来てないぞ、来てないぞ。ライブなんてしに来てないぞ……。無理やり自己暗示(笑)。

最近だと、ポール・ウェラーとクーラ・シェイカーが辛かったんですよね。

ポール・ウェラーは、我が家からほど近い「なんばHATCH」のライブが仕事と重なる1月の金曜日夜。東京六本木は日曜日開催だったんですが、息子の受験とかぶっていて断念。大学時代の友人が行ったんで話を聞くと、最高のライブだったとの由。ぐあああ。

クーラ・シェイカーも、我が家からほど近い「BIGCAT」で2月の火曜日にライブ。名古屋水曜、東京木曜と連続で開催されまして、全く日時が合わず。ニューアルバムが私の中で超ヘビーローテーションだったので、ネットミーム的に言えば「全俺が泣いた」ってやつです。

ポール・ウェラーは、来日公演なんて、し、しないんだからね!クーラ・シェイカーも、に、日本になんて、こ、来ないんだからねっ!

グチグチとすいません。素晴らしいライブと私の休日が重なりますように。

Kula Shaker – Natural Magick (Official Video)

全盛期のクーラ・シェイカーが戻ってきたことを確信する曲です。