優れた作品と出会う

夏休みの繁忙期も残すところ2週間。お盆休みはしっかり休みを取らせていただき、かなり充実した日々を送れました。

休暇中、仕事はとりあえず置いておいて(笑)、個人的な勉強の計画を練り直したり、読みたかった本を一気に読んだり、息子と出かけたりと、なかなか盛り沢山でした。見たかったDVDは見損ねましたが……。

あるアーティストが言います。「人生の醍醐味の一つは、優れた作品に出会い、魂を震わせることにある」と。私はこの言葉に完全に賛同する者ですが、音楽であれ、小説であれ、映画であれ、優れた作品を味わうには時間が必要ですよね。細切れの時間ではなかなかじっくりと作品に対峙できません。そういう意味で、まとまった時間というものは本当に貴重だと思います。


最近、息子から「この本を読んでみてくれ、あの本を読んでみてくれ」というリクエストを受けることが増えてきました。自分が読んだ作品(といっても児童書ですが)の楽しさを、父親と共有したいらしい。

読書を楽しいと思ってくれるのは親として嬉しいんですが、さすがに児童書を楽しめる年齢でもないので、ちょっと面倒でもあります。ただでさえ少ないまとまった時間が更に侵食されていく……(笑)。

息子の気持ちも分かるので、無視も出来ず、猛スピードで読んで、「○○のシーン、おもしろいな」「●●君、ちょっとアホやけど、かわいそうやな」などとコメントはしています。が、息子は「えへへ」なんて嬉しそうにしているだけで、まだまだ作品について議論する段階にはありません。

早いところ大人向きの本を読めるようになって、私や妻と文学論議を闘わせられるようになって欲しいんですが、何時になる事やら……。