少し前、文楽の補助金問題について書きましたが、今年の文楽夏公演の入場者数、なんと前年比で約4割増とのこと。下記のニュースによると、入場者総数は1993年以降で2番目に多いらしい。第三部の「曽根崎心中」が大盛況だったようです。
橋下効果!? 「文楽」観客4割増(スポーツ報知) – livedoor ニュース
とても喜ばしいことです。私、夏は忙しすぎてなかなか文楽に行けないので(去年の夏公演は息子と行きましたが)、偉そうに言えないんですが、この観客増についてはちょっと感動してしまいました。
ネット掲示板などを覗いてみると、「市長の暴言で文楽に興味を持った人が劇場に足を運んだに違いない」なんて意見もありましたが、そんな人はほとんどいないでしょう。鑑賞券も安くはありませんしね(大人1名で4600円)。いたら一文楽ファンとして感謝したいぐらいです。
政治が文楽に口をはさんでくるなら、あれこれ反対運動をするより、自分たち文楽ファンが実際に劇場に足を運んだ方が早い、自分たちで文楽にお金を落とせばいい、そんな大阪人・文楽ファンの実利的な気質が、この観客大幅増を招いたのだと私は確信します。こういうプラグマティックな考え方は、いい意味で大阪らしいと思うんですが、いかがでしょうか。
願わくば、この動員数が維持されますよう。
<参考記事>
文楽の補助金問題に思う ~ 文楽技芸員の方々に捧ぐ:国語塾・宮田塾のブログ