ゆりやんレトリィバァとキャラ立ち

またまたどうでもいい話なんですが、この間、近所のショッピングセンターで「ゆりやんレトリィバァ」を見ました。ちょうど用事もあったので、開演時間に合わせて行ったんですが、すごい人出。いつもの駐輪場に自転車がなかなか停められないぐらいでした。

すごい集客力やな〜と思いながら、人混みの間からステージを覗いてたんですが、ステージに彼女が出て来るだけで、お客さんがドッ!隣の女の子は「ゆりやんカワイイ〜〜〜ッ!」って絶叫してるし、えらい受けようです。

何というか、キャラがすごく立ってるんですよね。ステージに立っているだけで、皆がニコニコわらってくれるキャラ。だから古典的なネタでも全然問題なし。

「こんにちは〜、広瀬すずでぇ〜す」ドッ!
「すいませ〜ん、まちがいましたぁ、綾瀬はるかで〜す」ドッ!

「キャラ立ち」というのは本当に重要だなと思います。個人的はボケたあとに、ボソッと言う自分へのツッコミ(ピン芸人なので、自分でボケとツッコミの両方をこなさねばならないのです)が気に入りました。

「(軽くこけながら)ズコーッ!ズコーッ!さんす〜・りか〜 今日の後半の時間割、サイアクや〜。」

「ズコーッ!ズコーッ!たいいく・たいいく 今日の時間割、めっちゃサイコーや。」

「ズコーッ!ズコーッ!ズコーッ!ズコーッ! どこの専門学校やねん。」

それはいいとして、ステージを見ていて気付くのは、ゆりやんが賢い女性であるということだけでなく、なかなか度胸が据わっている女性でもあるということです。

小さな子どもの勉強を指導させたら、子どもの気持ちをつかんで、人気の講師になるんじゃないかと思います。ドッシリ感、いや、安定感もありますしね。何となく私が幼稚園時代にお世話になった保母さんを思い出すんですよね……。

他に思い出したのは、アラバマ・シェイクスのリード・シンガー、ブリタニー・ハワード。彼女もものすごいキャラの立ち方なんです。私は彼女の歌を「2010年代後半のモダン・ブルース」だと思っています。

Alabama Shakes – Don’t Wanna Fight (Official Video – Live from Capitol Studio A)

この曲の第一声も、彼女の声域的に出せない音程だと思うんですが、「そんなん関係あるかいな」とばかりに声を絞り出す。それ が曲全体に強い訴求力を持たせている(それだけではないけれど)。この “Don’t Wanna Fight”、アルバムでもこのまま収録されていますし、別のライブ動画を見ても同様です。この表現を押し通す点において、すごく度胸の据わった女性だと感じます。

アラバマ・シェイクスも見る機会があればいいんですけどね。