先程ニュースを読んでいて、ベン・E・キング(Ben E.King)が亡くなったことを知りました。『スタンド・バイ・ミー(Stand By Me)』は誰もが一度は聞いたことのある曲でしょう。
ベン・E・キングは、ドリフターズ(Drifters)の一員としてデビューしました。もちろん、日本のコミックバンドではありません。本家本元の米国R&Bコーラス・グループです。
高校生の頃、よくドリフターズを聴いていたことを思い出し、(CDを引っ張り出すのも面倒なので)YouTubeで聴いているんですが、今聴いてみると素朴なコーラス・グループだなと思います。アクやエグみがあまりないんですよね。そこが良くもあり、物足りなくもある。同時期の歌手・グループに比べてなんとなく上品に見えたのは、そんなところに起因していたのかな、なんて思います。
ソロ活動に移ってからも、そこはあまり変わりません。とてもいい歌手だと思うけれど、熱狂するまでには至らない。私にとっては、そんな立ち位置の歌手です。
追悼記事を書く人のほとんどは『Stand by Me』を引用するでしょうから、すこしずらします。
2日ほど前、アップルのカスタマーセンターに電話する用事があったんですが、ずいぶん待たされました。で、保留中の曲を聴くともなしに聴いていたんですが、なかなかセンスが良いんです。ボブ・マーリーだったり、ノラ・ジョーンズだったり。主張はあるけれど、声高でない曲調のものを選んであるんですね。誰が選曲しているのかは知りませんが、ひょっとして今は亡きジョブズのプレイリストからなのかも、と考えてみたり。
待ち時間で10曲ぐらい聴かされたんですが(笑)、その中の一曲に、ドリフターズの「Under the Boardwalk」が含まれていました。多分、トム・トム・クラブ(TomTomClub)のヴァージョン。ふむふむ、選曲に一貫性があるね。
でも、やっぱりオリジナルのドリフターズ版に軍配が上がります。なんとなく、一緒に口ずさみたくなる雰囲気がある。
Under the boardwalk – The drifters
他に私がよく聴いてきたバージョンは、ローリング・ストーンズの演奏。高校生の頃だったと思うんですが、最初にこのバージョンを聴いたときはずっこけましたよ。あまりに下手すぎて(笑)。でも、嫌いじゃない。というか好きです。
The rolling stones…Under the Boardwalk.