『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とトライアンフ(Triumph)

久々に午前だけ空き時間ができたので、映画に行ってきました。トム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』です。とても楽しめました。

主人公がある事情からタイムループに陥り、何度も何度も死を繰り返しながら、奇妙な宇宙生物と闘争を繰り広げるという話なんですが、何度でも蘇生できる(というか死なせてもらえない)ので、命はまるでゲームのような軽さを持ち始めます。

しかし、ここまで永遠に生きることを強制され、苦痛に満ちた最期を延々と繰り返させられるとなると、普通、精神はズタズタになると思うんですよね。主人公は徐々に強さを増してゆくんですが、これは異常なほどの精神的強靱さをもった男の話だと思いました。私なら数回で発狂していると思います(笑)。

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』IMAX予告編

さて、ここからが本題。トム・クルーズはバイク好きで有名な俳優。プライベートでもドゥカティのレア車に乗っているのは有名な話ですが、たいていの出演映画にバイクに乗っているシーンが出てきます。『ミッション・インポシブル2』は、トライアンフのスピード・トリプルで激走するシーンがクライマックスでしたし、前回の『オブリビオン(Oblivion)』でも、何かよく分からない未来型電動バイクに乗るシーンがありました。

今回も何か出てくるかなと期待しながら見ていたんですが、やっぱり出てきました!ほんの僅かなシーンでしたけれど(上記予告編でも2:00過ぎに出てきます)。トム・クルーズが乗っていたのは、英国トライアンフ(Triumph)社のスラクストン(Thruxton)。うむむ、センスいいなぁ。アメリカ人が英国に派遣されているという設定なので、英国車を駆っているわけですが、芸が細かい。このあたりはトム・クルーズのこだわりじゃなかろうかと思います。

私も英国二輪車を所有してみたいという気持ちは微かにあるんですが、なかなか踏ん切れません。スラクストンと兄弟車と言えるボンネビル(Bonneville)には乗ってみたことがあり、とても楽しかったんですけどね。ちょっと快適すぎて40代ではまだ早いかなと。70歳ぐらいになったら(かつ健康で生きていたら)購入するかも。