2014年度京大の合格発表をうけて

昨日(2014.03.10)は京大の合格発表がありました。

生徒さんが、みごと京大工学部に合格しました!京大実戦模試や京大オープン模試の判定から見ても問題なかったので、至極順当な合格ではあるんですが、やはり合格の報を聞くと、本当に嬉しい気持ちになります。本人はもちろん、保護者様も一安心、素晴らしい春をお迎えになったことと存じます。本人にもらった電話からも、素晴らしい学生生活の幕開けを感じて、とても晴れやかな気持ちになりました。

しかし、その一方で残念な結果を迎えた生徒さんもいて、心が千々に乱れます。私は週に1度授業をさせてもらっていただけですが、その狭い穴から見るだけでも、彼がどれだけ一生懸命勉強してきたかは分かっているつもりです。怠けていて、いい加減な気持ちで受験する人なら、私も何も思わないでしょう。でも、本当に合格を狙うレベルの受験生は、全力で、必死で、猛烈にやってきて受験当日を迎えているわけです。

例年のことですが、指導を担当する者という立場を越えて、一人の人間として、その努力を何とかして大学に認めさせたい、大学は受験生の真剣な願いをかなえてあげて欲しいと切に願うんです。でも、全受験生の望みが叶うということはありません。制度上、誰かは合格し、誰かは苦杯をなめる。

長年この仕事をしていますが、合格の報を聞くことは最高に嬉しいことの一つです。喜びのお裾分けにあずかって、素直に喜べばよい。しかし、不合格の報をわざわざしてくれる生徒さんには、何と言葉をかければよいのか。私は未だに分かりません。報告してくれた有り難さと申し訳なさに、己の不明を羞じるのみ。

残念だった人も、次のチャンスで合格を掴むことを心から祈っています。