ちょっと笑ってしまったんですが、学習塾閉鎖法案なんてのが通ってしまう国もあるんですね。
報道によると、トルコ国会が2月28日に、民間の学習塾や予備校を今後1年半以内で閉鎖すべしとする法案を可決したとの由。
トルコで学習塾閉鎖法案が可決 有力イスラム指導者に打撃 – 47NEWS(よんななニュース)
なんでまたそんな法律ができるのかと思うんですが、なんでも、トルコ社会にはギュレン師という有力なイスラム教指導者がおり、賛同者系列の塾を介して影響力を拡大していたと。で、トルコ現政権との折り合いが悪くなってきて、法案可決との流れらしい。
政治と教育事業が一定以上の関連を持つとろくなことがないと私は思います。政治側が関連を持ちたがるのは洋の東西を問わずですが、教育側だって政治なんてものに首をつっこなまくてもいい。
この法律は、一応「裕福な家庭の子どもが進学に有利な教育環境を是正する」ことを目的としているようなんですが、そんなの、本当の裕福層なら優秀な講師を家庭教師として雇うだけでしょうしね。
家庭教師もダメという法律だったらどうするって?お手伝いさんを雇ったら、そのお手伝いさんが「たまたま」勉強の出来る人で、その家庭の子どもととても気が合って、いつも机を挟んで話している、なんてこともありますよね(笑)。「たまたま」国語の得意なお手伝いさんがいたり、「たまたま」算数の得意なお手伝いさんがいたりして(笑)。
いずれにせよ、こんなアホらしい法案の目的を信じる国民なんてだれもいないと思います。
トルコの学習塾がどういうものなのかよく知りませんが、それを生業としている方々には同業者として深く同情します。真面目に勉強している塾生もどうすればいいというんでしょうか?ちなみに日本だとこの法案は違憲ですので、改憲でもしない限り、成立の余地はありません。ホッ。