大阪モーターサイクルショー(2013年) #1

さる日曜日、インテックス大阪で開催されていた「大阪モーターサイクルショー」に出かけてきました。


少々話はそれますが、以前はこのブログで二輪車・バイクについて書いて良いものかどうか、ちょっと迷いがありました。なぜか二輪車は四輪車と異なり、「バイク → スピード → 暴走族 → ガラが悪い・反道徳的」 とか、「バイク → 危険 → 反社会的」といった偏見を受けやすいんですよね。私は塾を運営する者ですので、そんな風に思われてしまうのは極めて不本意なことです。

今の日本のモータリゼーション状況を考えれば、四輪暴走族の方が多いはずですし(ミニバンとか型落ちの外車で暴走している輩を時々見かける)、反社会的勢力も四輪にしか乗っていません。ヤクザのおっちゃんがトコトコとバイクに乗ってても押しが弱いですよね(笑)。

ヨーロッパでは「自制心ある大人の趣味的な乗り物」と認識され、かたや日本では「下品な暴走族の乗り物」との偏見を受ける。どうしてバイクについては、ここまで彼我の差が生じるんでしょうか。おそらく暴走族に代表される少数の下品なバイク乗り達のせいで、偏ったイメージが作り上げられてしまったんでしょうが、その種の輩が多数派であるはずもありません(大多数のバイク乗りは良識的な人達だ)。行政側・教育側が上記のような偏見に乗っかってバイクを規制してきたことも大きな理由になっているように思えてなりません。

そんなこんなで、「バイク乗りは上品たるべし」と私は思っているんですが、最近、バイクに乗っているある小説家が、「バイク乗りには何より思いやりと礼節が必要だ」といった趣旨のことを書いているのを見つけて嬉しくなりました。路上には思いやりも礼節も全く欠いたドライバーがうじゃうじゃいるんですが、せめてバイク乗りだけでも上品に振る舞いたいですよね。

しかし、何なんでしょうね、暴走族って。バイクの美学の対極にある存在に思えてなりません。一万歩譲って自己責任における「暴走」を認めたとしても、「族」という部分が私のバイク感性には徹底的に合いません。何が楽しくて同じような格好をして群れないといけないのかと。バイクってのは孤高の乗り物なんだぜ、フッ。え、何々?バイク乗りはナルが入っているって?いいじゃないですか、ほっといて下さい(笑)。

MotoGPのような世界最高峰のバイクレースでは、ホンダとヤマハの技術の粋を集めたマシンが連戦連勝し(他国のメーカーの出る幕がないほどだ)、各国の敬意を集めています。世界各国にいる MotoGP や SBK や The Isle of Man TT Race のファンなどは、「日本=バイク天国のような国」と勘違いしているに相違ありませんが(笑)、日本国内の、経済面でも道路交通面でも二輪が軽視されている状況を知ったら驚くんじゃないでしょうか。別にヨーロッパを崇拝しているわけではありませんが、こと二輪をめぐる状況に関しては、ヨーロッパを羨ましく思います。

って、全然モーターサイクルショーの話になってませんね、すみません。長くなってきたので、大阪モーターサイクルショーの写真は次回にします。

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