Tupelo Honey by Van Morrison

もう12月ですね。忙しすぎて、時々 YouTube を見て現実逃避してしまうんですが(あかんがな)、音楽関連や二輪関係の映像を見ているといくらでも面白いものがあって、時間がいくらあっても足りません。テレビはもう未来永劫、私にとって用のないものだろうと思います。

今記事を書きながら聴いているのは、Van Morrison (ヴァン・モリスン) の Tupelo Honey (テュペロ・ハニー)。12月らしい曲ということでご紹介。

アイリッシュ・トラッドに興味をお持ちの方や、古参のロックファンなら、ヴァン・モリスンを知らぬ人はいないという、大御所中の大御所です。若い頃から荒々しい歌唱が格好良いシンガーなんですが、その中に必ず「優しさ」が秘められているように思います。男女を問わずファンが多いのは、そこがポイントに違いない。

荒々しいだけでも、優しいだけでもやっぱりダメなんだぜ、男ってのは……、なんて書くと安物のハードボイルド文学みたいですが(笑)、ヴァン・モリスンの歌を聴くと、そんな言葉も説得力を持つように思います。

Van Morrison – Tupelo Honey

サビ部分(とその直前)の歌詞がとてもいいので、ちょっと意訳してみます。

Knights in armor intent on chivalry
鎧に身を固め 騎士道に心を捧げ 彼女を守る

She’s as sweet as tupelo honey
彼女はまるで蜜のように甘やかで

She’s an angel of the first degree
誰が見たって最高級の天使だ

確か、ヴァンが奥さんだか彼女だかに捧げた曲だったかと思うんですが、もうね、格好良すぎて格好良すぎて。男の私でも泣けてきます。

YouTube のコメントを見てみると、「夫の葬儀の際に思い出の曲として使わせてもらいました」「娘が2年前に亡くなったことを思い出します」といったコメントがチラホラ。心の奥深くに触れる名曲の証でしょうか。