イーヴォ・ポゴレリチのイギリス組曲第2番・第3番

私、音楽を聴くのが好きなんですが、最近はCDを購入する量が減ってきました。色々な音楽に触れたいという気持ちより、ひとつの音盤をじっくり聴き込みたいという気持ちが強くなってきたのかもしれません。

そんなわけで、毎月、テーマになる音盤またはアーティストが(自然発生的に)決まり、それを繰り返し聴くことが多くなっています。

先月、2012年5月のテーマは、イーヴォ・ポゴレリチ(Ivo Pogorelich)によるJ.S.バッハのイギリス組曲第2番・第3番。

Bach: English Suites 2 & 3
Ivo Pogorelich
Bach: English Suites 2 & 3

なぜかこの曲を無性に聴きたくなることがあり、そんな時はグレン・グールド(Glenn Gould)の演奏をいつも聴くんですが、たまには他の演奏者もいいかなと思って購入したのが、上記のアルバム。

ポゴレリチはかなり変わった経歴を持つピアニストだと思いますが、私の好きなピアニストの一人です。最近は求道する僧のような風貌になっていますが、上記イギリス組曲はまだ美青年と言ってよい頃の演奏です。

このイギリス組曲第2番・第3番、世界や人生を荒れ狂う厳しい海のようなものと見つつも、その波に抗わんとする人間を描く作品であると私は(勝手に)思っているんですが、ポゴレリチの演奏、そして彼の人生は、そういう世界観にピタリと当てはまります。

ご興味をお持ちの方のために、English Suite No. 2 の Prelude、English Suite No. 3 の Prelude をご紹介しておきます。

Bach Prelude Ivo Pogorelich

English Suite No.3 – Prelude – Ivo Pogorelich – BWV 808 – Bach JS