塾をしていると、ときどき風変わりな依頼を受けることがあります。看護師資格試験の試験対策を依頼されるなんていうのは序の口です。(勉強すれば、私どもにもやれないことはないのかもしれませんが、専門の指導機関をご利用いただくほうがずっとよいでしょう。)
かなり前ですが、こんなお問い合わせを頂いたことがあります。
初老の紳士が突如塾に直接おいでになりました。
紳士「こちらは『手裏剣』を教えていらっしゃいますか?」
私「しゅ、手裏剣ですか?忍者がよく使う武器の?」
紳士「はい、そうです。」
冗談かと思ったんですが、至って真面目なご様子。
紳士「こちらで手裏剣を指導していると伺ったことがあって……」
私「申し訳ないんですが、当塾では手裏剣は指導できません。どこかよその塾さんとお間違いなんじゃないでしょうか。」
言動におかしな所のない方でしたので、多分真剣なお問い合わせだったとは思うんですが、私どもに「手裏剣」指導のノウハウはございません。
今になって思えば、「甲賀流ですか?伊賀流ですか?」と尋ねておくべきだったかな……(笑)。